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清華大学サマープログラム受入れを実施しました

[記事掲載日:24.07.26]

  • topics-SDGs-04(質の高い教育をみんなに)

 2024年7月11日~20日の間、中国・北京市に所在する清華大学の学生15名および引率教員3名が鹿児島を訪問しました。一行は、人文学院の1、2年生を中心に清華大学内で選抜されたメンバーからなり、本学での講義、学生交流及び鹿児島県内(屋久島を含む)でのフィールドワークを通して、4つのテーマ(鑑真和上、明治維新、稲盛経営哲学、日本アニメ)に関して学習しました。

 講義では、法文学部附属「鹿児島の近現代」教育研究センター・伴野文亮特任准教授から、資料保存から日本文化史をどのように描くことができるか、その可能性について学びました。
 また、稲盛アカデミー・劉 美玲講師からは、稲盛和夫氏の経営哲学の講義を受け、稲盛和夫氏の生き方や考え方に感銘を覚えていました。
 さらに、志學館大学 原口泉教授から、日本の明治維新と中国の辛亥革命の歴史をテーマにした講義があり、熱心に耳を傾けていました。
 鹿児島大学で行われた学生交流では、清華大学、鹿児島大学、志學館大学の代表者から、大学紹介や研究発表がなされた後、各グループに分かれて活発なディスカッションが行われ、日本と中国との文化の違いについて理解を深めました。

 フィールドワークでは、宮崎駿監督の「もののけ姫」のイメージの源泉となった屋久島を訪れ、雄大な自然に直接触れ、アニメの世界観を体感しました。
 また、鑑真記念館、ふるさと維新館、鹿児島県歴史·美術センター黎明館、仙厳園等を訪れ、鹿児島の歴史について学びを深めました。
 さらに、鹿児島県庁、鹿児島商工会議所、南さつま市役所、加世田高校を親善訪問し、同校では高校生との交流プログラムも実施されました。

 プログラム最終日には、各テーマ別に、10日間のプログラムで学んだことの成果報告がされ、活発な質疑応答が交わされました。

 今回の受入れは、2019年度以降中断していた、県の清華大学からの受入れを再開したものです。本学と清華大学は、本年3月に締結した「意向確認書(Letter of Intent, LOI)」に基づき、近日中の大学間学術交流協定及び学生交流覚書の締結に向けて協議を進めています。本プログラムは、交流開始への準備の一環として、将来交換留学生として再来する可能性のある清華大生に、本学の教育環境及び鹿児島での生活を体験してもらうことを目的の一つとしており、参加者の様子からは所期の目的が果たされたことを十分に感じ取ることができました。
 来年度以降は、双方向交流への発展に向けて、本学学生を清華大学に派遣することを計画しています。

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(歓迎会の様子)

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(屋久島でのフィールドワーク)

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(学生交流の様子)

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(報告会の様子)