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【農学部】ラクトフェリンを利用した新規マラリア薬剤開発について

[記事掲載日:24.09.06]

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 農学部農学科食品化学研究室の宮田健准教授らの研究グループは、北里大学獣医学部、産総研との共同研究により、牛の母乳に含まれるラクトフェリンが、寄生虫であるマラリア原虫の栄養代謝を阻害することを明らかにしました。
 マラリア原虫は動物の赤血球に寄生します。この際、栄養源として、ヘモグロビンを消化してアミノ酸やペプチドを利用しますが、同時に放出されるヘムがマラリア原虫にとって有害であることから、マラリア原虫は、それを重合化することで、自分にとって無毒なヘモゾインへ変換します。この重合過程をラクトフェリンが阻害することがわかりました。さらに、ラクトフェリンは重合化したヘモゾインも分解することで、積極的にヘムを生み出すことも分かりました。
 今後さらに研究を進めることで、これまでにない抗マラリア薬剤の開発につながることが期待されます。この研究成果は、9月2日、Springer Natureの学術雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。

詳細は以下のURLに記載されています。

https://www.nature.com/articles/s41598-024-70840-6

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