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【防災C】田上小学校で「防災・減災ワークショップ」を開催

[記事掲載日:24.12.17]

  • topics-SDGs-11(住み続けられるまちづくりを)
  • topics-SDGs-13(気候変動に具体的な対策を)

 11月30日、田上小学校で南日本ビリング新聞社主催の防災・減災ワークショップが開催され、3~6年生の児童11名、保護者、地域のまちづくり協議会の方々が参加しました。
 このワークショップは、地域防災教育研究センター地域連携部門長である黒光貴峰准教授(法文教育学域教育学系)の監修のもと行われ、講師やスタッフとして鹿児島大学学生(防災士取得者を含む)や、鹿児島地方気象台、日本赤十字社鹿児島県支部、鹿児島フードコーディネーター「Table of Smile」の方々が協力しました。

 最初に、鹿児島地方気象台の轟日出男要配慮者対策係長による「津波の避難行動を考える」と題して講義が行われました。日本が地震多発地帯であることや、地震が発生する仕組みについて説明がありました。続いて、児童たちはグループワークで、地震発生時にコンビニで買い物中に津波警報が出た場合など、様々なシナリオを想定し、どう行動すべきかを考えました。子供たちからは、津波警報が出たらすぐに避難し、間に合わない場合は高い場所に避難するなどの意見が出されました。講師は、東日本大震災の教訓を踏まえ周囲に注意を促せるよう、大声で逃げること、さらに高い場所に避難することの重要性を強調しました。
 次に、「災害時の食を考える」というテーマで、牛乳パックでのスプーン作りや新聞紙での食器作りを体験しました。鹿児島フードコーディネーター「Table of Smile」の杉水流直子さんによる、ライフラインが止まった時の食事作りの指導が行われ、参加者は楽しみながら挑戦していました。
 午後には、日本赤十字社鹿児島県支部の富滿清悟係長の進行で、田上小学校周辺の地図を使用した災害図上訓練(DIG)が行われました。地域住民4名も参加し、震度6の地震が発生した際に地域で起こりうる事態を地図に記入し、地域の強みや弱点などを把握しました。児童たちは、家庭でできることとして「家具の固定」や「非常食の準備」、地域でできることとして「防災訓練に参加する」、「住民同士の交流」を挙げました。
 最後に、緊急時に役立つポーチ作りや、緊急連絡先を記載した「まもりんカード」の作成が行われ、黒光准教授からはカードの保管場所や使い方について注意が促されました。

 このワークショップは翌12月1日にも鹿児島大学教育学部附属小学校で開催され、参加者が学んだことを地域や家庭に広めていくことが期待されています。

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(講義「津波の避難行動を考える」の様子)



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(牛乳パックでのスプーンづくり)



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(被災時食事づくり)



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(災害図上訓練の様子)



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(ポーチ・まもりんカードづくり)



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(まもりんカードの注意事項説明の様子)