トップページトピックス佐野 輝 学長退任記念特別講義を執り行いました

佐野 輝 学長退任記念特別講義を執り行いました

[記事掲載日:25.03.07]

  • topics-SDGs-03(すべての人に健康と福祉を)
  • topics-SDGs-04(質の高い教育をみんなに)
  • topics-SDGs-16(平和と公正をすべての人に)

 2月28日、本学桜ヶ丘キャンパス鶴陵会館において、本年3月31日をもって任期満了により退任される佐野 輝学長の退任記念特別講義を執り行いました。

 「大学人の目標は教育・研究・臨床(診療)そして社会貢献 -気がつけば、学生時代を含めて半世紀の大学人生活-」と題し、3つの視点から特別講義を実施しました。
 教育では、佐野学長と恩師の先生方とのエピソードを交えながら「良き教育を受けることは一生の宝物になる」という信念で教育に携わられたこと、その結果、桜ヶ丘祭MVT(Most Valuable Teacher)賞を4年連続で受賞する等、学生からも高い評価を受けたことや、教え子の皆様のご活躍は教育者冥利につきると話がありました。
 研究・臨床(診療)では、精神神経医学を専門とする佐野学長の長年の研究・臨床(診療)活動について講演があり、特に感慨深かった経験として、愛媛で診療に関わった症例家系の発掘から30年かけて鹿児島で病因遺伝子発見に至ったこと等を挙げました。臨床研究家としては、臨床に直結した遺伝子研究を含めた研究成果を得て患者さんにそれをお返しすることが究極の目標であり、日々の診療では患者さんから心のこもった感謝の言葉をもらった時は、医師として一番やりがいを感じると話しました。また、「大学の本質は、教育・診療や社会貢献のバランスの上に構築される優れた研究にある」とまとめました。
 社会貢献としては、地域から国レベルでの種々の審議会委員等、学内での鹿児島大学医学部長、大学院医歯学総合研究科長、学長としての管理運営経験や、一般社団法人国立大学協会 理事として国の方針策定に直接携わられた経験を挙げました。

 会場では約140名、オンラインでは約200名にのぼる教職員、名誉教授、本学OB・OGのみなさまが参加し、佐野学長の特別講義を熱心に聴講していました。
 佐野学長は最後に、「大学の役割として社会貢献が強く求められています。次の世代が育つ教育を行うこと、研究成果を社会に還元することも必要です。鹿児島大学では人材もシーズも育っていることを実感していますので、今後の更なる発展を願っています。」と締めくくりました。

250307taininkougi-1-2.png 250307taininkougi-2-2.png

(退任記念特別講義をされる佐野学長)



250307taininkougi-3-3.png

(講義終了後にご挨拶される佐野学長)