【法文・履修証明プログラム】奄美群島の行政職員を対象に大和村で現地実習を実施
[記事掲載日:25.12.10]
11月15日・16日の2日間、法文学部の履修証明プログラム「行政・奄美〈環境文化〉教育プログラム」において、奄美群島(奄美大島・喜界島・徳之島・沖永良部島・与論島)12市町の行政職員を対象とした現地実習を、奄美大島の大和村で実施しました。プログラム受講生25名のうち17名が実習に参加しました。
同プログラムでは、島を超えた「交流」と「学習」を通して、奄美〈環境文化〉の考え方を軸に、群島並びに各島や自治体の魅力・地域特性の理解の深め方を学びます。これらを通して、住民の幸福に結びつく施策の企画・立案能力や、政策集団として協働していく能力の向上を目指しています。
受講生は令和7年6月より、学内外の講師によるオンライン講義を中心に、20時間以上受講してきました。今回の現地実習では、これまで座学で学習した内容を実際の島で体感し、〈環境文化〉の理解をより深め、その活かし方について実践的に学びました。大和村の集落巡検や伝統芸能八月踊りの体験、行政現場で活躍する課長職へのインタビュー、伊集院村長による講話および意見交換、果樹栽培に関する学習、さらにはナイトツアーなど、多様なプログラムに参加しました。また、ワークショップや座談会を通して、自治体の垣根を越えた交流と意見交換が活発に行われました。
これらの活動を通じ、受講生は大和村の取り組み・文化・産業・自然特性等などの理解を深め、今後の行政施策における〈環境文化〉の活かし方や、島・シマごとの個性を踏まえた連携のあり方についての示唆を得ました。島や自治体を超えた新たなつながり形成も大事な成果となりました。

国直集落巡検・八月踊り体験の様子

果樹栽培学習・ワークショップの様子