【法文学部】履修証明プログラム「行政 奄美〈環境文化〉教育プログラム」を開講
[記事掲載日:25.07.22]
法文学部では、7月10日、奄美群島(奄美大島・喜界島・徳之島・沖永良部島・与論島)12市町の行政職員を対象にした履修証明プログラム「行政 奄美〈環境文化〉教育プログラム」の開講式を挙行し、参加する受講生25名と来賓、講師等が出席しました。
同プログラムは、奄美の〈環境文化〉という考え方から島・シマ(集落)の地域特性を捉え直し、その価値を高め、新たな仕事づくりに生かしたり、生活や地域の課題を創造的に解決していくことを支援したりすることを目的に、2021年より毎年開設しているものです。
5期目となる今年度は、政策集団である行政の職員を対象とし、奄美〈環境文化〉の考え方を軸に「交流」と「学習」を通して、地域の魅力や特性について学ぶことを目指しています。
開講式では、主催者挨拶として、藤内 哲也法文学部長が「プログラムにご理解ご協力いただいた方へ感謝申し上げる。受講生の方が地域資源を具体的な行政施策に活用し、地域のさらなる発展につなげるための手がかりを獲得されることを願っている。」とエールを送りました。
藤内法文学部長による挨拶
続いて、鹿児島県および大島郡の町村会長を務めておられる高岡 秀規徳之島町長と、鹿児島県大島支庁長時に第3期プログラムを修了され、現在は鹿児島県子ども政策局長であられる新川 康枝氏より来賓のご挨拶をいただきました。高岡徳之島町長からは「世界遺産登録によって注目を集め、観光客が増えている中で、自然をいかに守りながら共存共栄していくか。島民一丸となって取り組み、先人たちが育んできた環境文化の価値を高めて新規事業に活かしたり、地域課題の解決につなげたりすることを期待する。」、新川氏からは「課題解決の道を切り開くために常に問いを持ち、講師や各島の受講生とのつながりを強めながら、奄美群島の環境文化を体系的・俯瞰的に学び、知識や手法の獲得にとどまらず学びの実践として政策に活かしていくことを願う。」とお話いただきました。
高岡徳之島町長による挨拶
新川氏による挨拶
また、ご臨席いただいた宇検村町長代理の上田 実氏と、元奄美市立博物館館長でプログラム企画運営委員を務める大和村教育委員会の高梨 修氏にご挨拶をいただきました。続いて、受講生を代表して大和村保健福祉課の三田洋 一郎氏、和泊町教育委員会の村吉沙織事務局長から挨拶があり、最後に、高等教育研究開発センター・生涯学習部門の小栗 有子教授が閉会の挨拶を述べ、開講式を締めくくりました。
なお、開講式当日は、小栗教授によるガイダンスと最初のオンライン双方講義「奄美環境文化入門」も続けて実施しました。
これから令和7年2月までの8か月間、島の資源としての奄美〈環境文化〉の価値を発見し、住民幸福の向上に結びつける施策の企画・立案能力や、政策集団として協働していくための能力と島を超えて連携できる人的ネットワークを獲得することを目的に、多様なカリキュラム(全70時間)を実施予定です。
受講生挨拶の様子
「奄美環境文化入門」講義風景