トップページトピックス【農学部】ノロウイルス抗原をつくるカイコ蛹を食べて抗体を誘導―抗原を精製せずに用いる経口ワクチン候補の可能性をマウスで確認―

【農学部】ノロウイルス抗原をつくるカイコ蛹を食べて抗体を誘導―抗原を精製せずに用いる経口ワクチン候補の可能性をマウスで確認―

[記事掲載日:26.09.29]

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 農学部の宮田 健准教授、共同獣医学部の内藤 清惟准教授らは、九州大学、KAICO株式会社、和歌山県立医科大学を中心とした研究グループでの共同研究により、ノロウイルスの主要カプシドタンパク質VP1を発現するカイコ蛹を、抗原を精製せずに経口投与するワクチン候補として評価しました。
 その結果、VP1を発現する凍結乾燥カイコ蛹をマウスに摂取させることで、血清および腸管の両方にノロウイルス抗原に対する抗体応答が誘導されました。さらに、誘導された抗体は、ヒトiPS細胞由来腸上皮細胞を用いた試験において、ノロウイルス感染を抑える中和活性を示しました。
 本研究成果は、カイコ蛹を組換えタンパク質の「生産の場」として利用するだけでなく、抗原を口から届ける「投与素材」として直接利用できる可能性を示すものです。研究成果は、国際学術誌『Vaccine』に2026年9月18日付でオンライン掲載されました。

掲載誌:Vaccine, Volume 92(2026), 129108
論文名:Immunogenicity of norovirus VP1-expressing silkworm (Bombyx mori) pupae as an edible vaccine candidate
DOI:https://doi.org/10.1016/j.vaccine.2026.129108