トップページお知らせ【島嶼研】第241回研究会のご案内(日本軍占領下のナウル島におけるピジン英語の保持をめぐって)

【島嶼研】第241回研究会のご案内(日本軍占領下のナウル島におけるピジン英語の保持をめぐって)

[24.09.04]

国際島嶼教育研究センターでは第241回研究会を開催いたしますのでお知らせします。
詳細は以下をご覧ください。

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【詳細】
日時:令和6年9月30日(月)16時30分~18時 
会場:総合教育研究棟5階 国際島嶼教育研究センター会議室およびオンライン(Zoom)
演題:日本軍占領下のナウル島におけるピジン英語の保持をめぐって
講師:岡村 徹(公立小松大学国際文化交流学部)


【要旨】
1907年、燐鉱石の採掘労働者としてナウル島に入島した中国人は、現地島民との間で、ピジン英語と呼ばれる言語を使って、島内にある商店やレストランや採掘場で、島民らとコミュニケーションをはかってきた。当該のピジン英語は、今日でも、その姿や形を変えながら、島内で社会的に機能している。しかし、旧日本海軍が1942年の8月にナウル島を占領し、大日本帝国の一員としての教育を島民に施すばかりでなく、農業用の化学肥料として重宝された、燐鉱資源の開発まで着手したため、当時の島民らの言語の使用に影響が及んだ。旧国策会社の一つとして知られる、南洋拓殖株式会社の社員も日本海軍の施政に協力している。
旧日本海軍が、ナウル島に来島する前の、1941年2月23日、多くの中国人や欧州人がナウル島から離島したため、当該の言語を保持することが、きわめて困難になった。戦後、ピジン英語の話者がナウル島に戻って来たことにより、再び島内で社会的に機能し始めた。
本発表では、当該の言語が戦時下において、危機に瀕した要因について考察する。

【募集期間】~令和6年9月26日(木)
【申込み方法】メール、電話→こちらをご覧ください
【申込み〆切】令和6年9月26日(木)
【対象】学生、教職員、一般
【参加費(受講費)】無料
【場所】総合教育研究棟5階 国際島嶼教育研究センター会議室およびオンライン(Zoom)
【その他】オンライン(Zoom)は先着100名様



【お問い合わせ】
 国際島嶼教育研究センター
【対面式】shimaken@cpi.kagoshima-u.ac.jpまたは099-285-7394へ(担当:井手元)
【オンラインZoom】sotayama@cpi.kagoshima-u.ac.jp (担当:山本)