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【リサーチ】地域リサーチ実習のご報告

 2019年9月3日〜5日にかけ、「地域リサーチ・トライアル」受講生4名および「地域リサーチ実習」受講生1名が、2019年度の地域課題のテーマである「伝統工芸品:大島紬」の調査活動を奄美大島にて実施しました。
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 大島紬の絵柄は奄美大島の自然や文化にかかわる素材がモチーフとされており、大島紬を深く理解するために、自然体験としてマングローブ林にカヌーで入り海水地帯に生き延びた動植物の命の力強さを感じ(スコールの洗礼と虹のご加護もありました!)、鶏飯、みき、黒糖に代表される食文化にも多く触れ、素朴な素材を日々の暮らしの中で豊かに取り込む知恵も体感することができました。
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 また、大島紬そのものの調査では、移動が多かったにも拘らず3日間で8か所のヒアリングに取り組み、絹糸の染め体験や機織(機織り)体験にも挑戦しました。ヒアリングについては、「地域リサーチ・トライアル」の受講生は特に最初不慣れな(不安な?)様子でのトライになりましたが、「地域リサーチ実習」の受講生のチャレンジ精神に触発され、数箇所めぐるうちに、調査対象者と話し込むなど、インタビュー調査の面白さを感じながら取り組んでいました。
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 内容としては、事前に文献等で学習をしていましたが、大島紬の抱える現実の厳しさを肌で感じることが多く、それでも新しい考え方や取り組みに希望を見出している方々の話をふまえて、産業としての大島紬の活性化について大いに議論することとなりました。

 「地域リサーチ・トライアル」は、「地域リサーチ・スタートアップ」で学んだ調査方法を活用して実地調査を行い、地域課題の情報を収集しまとめることを目的としており、授業担当教員が事前に準備したリサーチ・プランにしたがいつつも、主体的に調査活動に取り組みました。今後は、調査結果や提言をまとめた報告書を調査協力者に送付する予定です。

 また、「地域リサーチ実習」の受講生は、関心を持った地域の資源や課題を多様な視点から理解した上で自らのリサーチ・プランを立て、今回のリサーチ活動を行いました。今後は、地域リサーチプログラム・地域キャリアプログラム合同開催の最終発表に向けたとりまとめを進める予定です。

 なお、本学からは航空券代金および入園料金等の補助を行っています。

協力者(順不同、敬称略)
 鹿児島県奄美パーク、黒潮の森マングローブパーク、本場奄美大島紬協同組合、大島紬村、夢おりの郷、興紬商店、はじめ商事、奄美市紬観光課

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