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全国大学生環境活動コンテストで鹿児島大学SCPのエコスイーツが環境大臣賞を受賞しました

[記事掲載日:16.01.05]

 年末の12月26~27日にかけて国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催された『第13回全国大学生環境活動コンテスト(ecocon2015)』に、鹿児島大学SCP*の学生メンバー11名が参加し、グランプリとなる環境大臣賞を受賞しました。同コンテストには、高専を含む大学生からなる43の環境団体が全国から集まり、競い合いました。
 26日に6グループに分かれて行われた予選では、活動内容のプレゼンテーション、質疑応答、さらには他団体および審査員とコミュニケーションをとりながら今後のアクションプランをつくり上げるグループワークが審査されました。
 翌日は予選を通過した6団体で決勝が行われ、活動内容のプレゼンテーションに加え、前日につくり上げたアクションプランのプレゼンテーションが審査対象となりました。
 活動内容のプレゼンテーションでは、Involvement(巻き込むこと)とCommitment(深く関与すること)をキーワードに、印象的なスライドを多用し、エコスイーツ活動のユニークさ、規模、そして楽しさを伝えられるようにこだわり、調整に深夜までかかるものとなりました。エコスイーツ活動への社会からの多くのご支援、また学生の努力の結果、鹿児島大学SCPのエコスイーツは最も優れた活動であると評価され、環境大臣賞の受賞となりました。
 
 参加メンバー(全員法文学部に所属)
  4年:山元勇人、椛山玲佳、須賀玲帆、三鼓拓、山﨑智寬
  3年:高橋喜彦(2015年度学生代表)、遠矢夏妃、南ひかり
  2年:岩元謙太郎、田代雄也、田元幸奈
 
 
*鹿児島大学 Sustainable Campus Project (SCP) は、教員と学生からなる環境プロジェクトで、市民や企業と連携しながら、ユニークな生ごみ循環システムを構築・運用しています。エコスイーツ活動として知られており、鹿児島大学SCPとJAグリーン鹿児島との共同企画となっています。
 
 その活動モデルは、
  1. SCPが開発したダンボールコンポスター「ポイット丸」(商品名)を普及させ、まず市民に生ごみ堆肥を作ってもらいます。
  2. その堆肥をJAグリーン鹿児島が管理する遊休地に還元し、市民と一緒にサツマイモを栽培します。
  3. 栽培したサツマイモと、規格外だとして廃棄される予定であったカボチャを集め、2つの野菜をペーストと餡に加工します。
  4. このエコな加工素材を参加スイーツ店に流通させ、それぞれの店舗でオリジナルのエコスイーツを製造・販売します。
  5. このエコスイーツを市民や観光客が楽しむことにより循環が達成されます。

 という仕組みです。

 

 さらに、エコスイーツには原則として1個につき10円の寄付金が盛り込まれており、市民グリーンファンドとして積み立てられ、次年度のエコスイーツ活動に再投資される工夫もなされています。
 
 2015年度のエコスイーツは鹿児島市内を中心として10月いっぱい販売され、参加スイーツ店は71店舗、150種以上のエコスイーツが誕生しました。その中の幾つかは、連携先の12の小学校で児童が描いた1195枚ものデザイン画を基に作られており、活動のあらゆる局面で市民との協働が存在している点にエコスイーツ活動の特徴があります。イベント期間中に販売されたエコスイーツは、2万食を超える数字を残しています。
 
 
 過去の主な受賞歴
  2014年度:『ecocon2014』入賞
  2013年度:『eco japan cup 2013』エコまちづくり大賞・東急グループ賞
  2012年度:『低炭素杯2013』環境大臣賞金賞(ソーシャルビジネス部門)
 
(写真上:グループワークの様子)
(写真中:プレゼンテーションの様子) 
(写真下:受賞後の集合写真)
 
 

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