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全学必修科目「大学と地域」スタート

[記事掲載日:16.04.13]

 9学部を有する総合大学である鹿児島大学では、平成26年度に文部科学省「地(知)の拠点整備事業(COC)」の採択を受け、地域課題の解決や地域貢献意欲を持つ人材の育成に取り組んでいますが、今回、その一環として地域に学ぶ科目として、平成28年度から「大学と地域」を4月12日から開講しました。
これは、平成28年度入学の1年生全員(約2,000人)が共通教育科目における必修科目として、鹿児島に関する特定の10分野(※)の中から所属学部にとらわれることなく一つを選択し受講するものです。
 
 本科目では、(1)大学の学修に必要な論理的思考力や課題発見・解決の能力を醸成、(2)地域の現状・課題等を学ぶことで地域志向マインド(地域貢献の意欲)を持った人材を育成、(3)地域志向マインドの醸成に必要な地域の特性、優位性、発展可能性の理解を促進、(4)上記(1)~(3)を通して地元への就職意欲の増進を目的としております。
 
 また、本科目は、鹿児島の事情をより理解するため、大学教員だけでなくCOC事業の連携自治体(鹿児島県・鹿児島市・薩摩川内市・与論町)の職員も各分野から講師として参加することとなっており、第1回目は、動画による前田芳實学長の講話が行われました。 
 
 鹿児島大学では、これまでも地域とともに社会の発展に貢献する大学として、鹿児島の文化や自然、あるいは産業などについて学ぶ地域志向科目を開講しておりますが、新たにスタートする「大学と地域」は、全学必修科目(すべての学部生にとって卒業要件)、鹿児島に関する10分野という幅広い分野の現状や地域課題などについて、全学の教員及びCOC事業の連携自治体の職員等が授業に参画し学ぶ中で、自ら主体的かつ論理的に考えるカを備え、地域貢献意欲を持った人材を育成する点が異なります。
今後、従来の地域志向科目を再編し、「大学と地域」を基盤とする「かごしま地域教育プログラム」を構築し、地域貢献意欲と地域で活躍する能力を備えた人材の育成を目指します。
 
※10分野
①防災
②医療
③まちづくり・観光
④エネルギー
⑤農業
⑥森林・林業
⑦動物・畜産業
⑧水産業
⑨環境・島嶼
⑩まちおこし・教育
 
(写真:学長講話の様子)
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