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法政策論・行政法務論ゼミが鹿児島市法務部署を訪問

[記事掲載日:18.08.16]

鹿児島市の法務部署を訪問し、自治体法務の現状と課題について学びました
-法政策論・行政法務論ゼミ
 法文学部の法政策論・行政法務論ゼミでは、ゼミ活動の一環として、地域の行政課題について学び、また、将来のキャリアパスを考える材料とするため、自治体や公共的団体などを直接訪問し、政策の現状や課題などについて調査、意見交換を行っています。また、様々な提言も行っています。
 
 今年度第4回目となるゼミ研修では、ゼミ長である児島優香さんの企画で、3年生ゼミ生4名(男子2名、女子2名)が8月15日、鹿児島市総務局総務部総務課法制係を訪問しました。目的は、法制係が担当している情報公開制度、個人情報保護制度、公文書管理制度、条例審査、訟務対応の業務内容について伺うとともに、自治体における法務行政の現状や課題を学び、意見交換を行うためです。
 特に、「健全な民主主義の根幹を支える住民共有の知的資源である公文書」の管理についての関心は高く、公文書の作成から廃棄にいたるプロセスについて、ゼミ生の質問や意見が集中しました。また、自治体の法制局とも称される法務部署における条例案の審査方法や条例制定の現実のプロセスについても丁寧にご説明いただきました。市長が署名された条例の公布文も実際に手に取って見ることができました。
 さらに、今回の研修には、弁護士資格をもった職員の方も同席いただき、住民との間に生じた紛争の解決方法について、現実の事件を例に挙げながら説明していただきました。授業からは知ることができない法務の現場のご苦労を知ることができました。
 今回のゼミ研修は、ゼミ生の中で特に関心の高い自治体の法務担当部署への訪問となりました。行政は、法に基づいて事務を執行しなければなりませんが、法務担当部署は、その中核を担っています。常に新たな法政策や判例、そして法理論について勉強が必要であること、また、法に適合しない事務の執行に関しては、たとえ上司であっても明確に厳しい意見を上申しなければならないというタフな精神的力が求められる業務であることがわかりました。そして何より、大変やり甲斐のある仕事であることがわかりました。
 法政策論・行政法務論ゼミでは、鹿児島市を志望する学生も多く、昨年度は2名のゼミ生が鹿児島市職員として採用され活躍しています。今回の研修では、法務担当職員の方々に、ご自身の業務だけではなく、鹿児島市職員としてのやり甲斐、入庁後のキャリパスなどについても詳しくお話いただきました。研修の最後には、「多くの先輩たちが市で活躍しています。鹿児島市の将来のために一緒にがんばりましょう」とのエールいただきました。
 最後にゼミを代表してゼミ長の児島優香さんが、今回ご対応いただいた職員の方々に御礼の言葉を述べ、歴史ある鹿児島市役所本庁舎の「大(おお)階段」の前で、記念写真を撮影し、ゼミ研修は終了しました。
(写真上:ゼミ研修を企画したゼミ長の児島優香さん)
(写真下:鹿児島市の法務担当の職員の方々とゼミ生ら)

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