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小学生が世界で一つだけの「海の森図鑑」を作成。連合農学研究科で公開講座を実施しました

[記事掲載日:19.08.05]

  独立行政法人日本学術振興会ひらめき☆ときめきサイエンスKAKENHI事業に採択された公開講座「発見!体感!本物の海藻を見てさわって食べて『海の森図鑑』をつくろう」(主催:大学院連合農学研究科、寺田竜太教授)が7月21日と28日の2日間、水産学部(下荒田キャンパス)で開催され、鹿児島県内外の小学校5・6年生32名が参加しました。
 
 7月21日は、お話や観察を通して海の中に「海藻の森」があることを学び、本学の調査研究の中で採取された34種の海藻を用いて、押し葉標本を作成しました。また、アサクサノリやワカメ、ヒジキなど、食べられる海藻の生きている姿を観察しました。海藻は形を変えて様々な食品にも用いられています。フルーツゼリーが海藻からつくられていることを確かめるために、海藻(テングサ)から寒天を抽出してゼリーをつくり、クッキータイムに試食しました。参加者はいつも食べているゼリーが海藻からつくられていることを知り、美味しく試食していました。

 
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押し葉標本をつくる様子
 
 
 7月28日は、一週間かけて乾燥させた押し葉を台紙にはり、ラベルをはって「学術標本」にしました。標本をクリアーブックに入れて、世界でひとつだけ、自分だけの「海の森図鑑」を完成させました。また、研究室が行っている光合成実験の実演を通じて、「光をあびて酸素をつくる生き物」についても学びました。
 
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光合成実験の様子
 
 
 この公開講座は、文科省・日本学術振興会の科学研究費補助金(科研費)として実施され、大学院連合農学研究科と水産学部の教職員で企画されました。今年で8年目となる本公開講座は日本学術振興会からも高く評価されています。平成29年度には「ひらめき☆ときめきサイエンス推進賞」を授賞し、昨年度の様子は日本学術振興会のひらめき☆ときめきサイエンスHPで事例紹介されています。
 
 
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子供達が作成した「海の森図鑑」
 
 

【参考】日本学術振興会「ひらめき☆ときめきサイエンス」