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令和元年度防災・日本再生シンポジウムを開催しました

[記事掲載日:19.11.19]

令和元年度防災・日本再生シンポジウムを開催
~地震火山災害の軽減に向けた鹿児島大学の観測調査研究活動を紹介~

 

 11月9日、地震火山地域防災センターは、一般社団法人国立大学協会との共催により、令和元年度防災・日本再生シンポジウム「地震火山災害の軽減に貢献する鹿児島大学の観測調査研究」を稲盛会館キミ&ケサメモリアルホールで開催しました。
 
 鹿児島県は、離島域を含め南北600kmにわたって展開する県土の中に、桜島をはじめ多くの活火山を抱えています。鹿児島大学はこの地に位置する地方国立大学として、地震や火山活動の観測調査を継続して実施しています。本シンポジウムは、こうした基礎的な観測研究が、地震・火山活動の理解を深め、地震防災・火山防災に貢献していることを広く紹介する機会として企画されたものです。当日は一般市民、自治体関係者、学生・教職員など122名の参加があり、地域における地震火山災害への関心の高さがうかがえました。
 
 シンポジウムでは、岩井 久理事(企画・社会連携担当)の開会挨拶、国立大学協会の山本 健慈 専務理事の来賓挨拶に続いて、八木原 寛准教授(地震火山地域防災センター附属南西島弧地震火山観測所)、眞木 雅之特任教授(地震火山地域防災センター)及び井村 隆介准教授(共通教育センター)が、南九州・南西諸島域の地震や火山活動に関する観測調査研究の概要と成果について講演を行いました。また、鹿児島地方気象台の稻葉博明 次長による特別講演では、気象庁による火山監視や関係情報発信体制の解説がありました。
 
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岩井 久理事による開会挨拶
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山本 健慈 専務理事による来賓挨拶
 
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講演の様子
 
 続いて行われた総合討論にはパネリストとして講演者4名が登壇し、鹿児島大学が南九州・南西諸島域を観測調査領域とすることの強み、予算削減下でも観測研究を推進する意義、地震火山防災のために研究成果を地域に対してどのように発信すべきか等について、会場から出された質問を踏まえた活発な意見交換が行われました。
 
 最後に、地震火山地域防災センター長の地頭薗 隆学長補佐が「鹿児島大学の地震火山防災・減災に向けた広範囲にわたる観測研究をさらに推進するとともに、社会に対する効果的な情報発信に取り組んでいきたい」と述べ、有意義なシンポジウムを締めくくりました。
 
 
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総合討論の様子
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地頭薗 隆センター長による挨拶