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【教育学部附属小学校】3.11の教訓を糧に。備蓄食を食べる「防災給食」を実施

[記事掲載日:21.03.11]

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 教育学部附属小学校では、地震や津波、火山爆発等の自然災害によってライフラインが停止することを想定し、水・カレー・クラッカー等を備蓄するとともに、10年前に発生した東日本大震災の教訓を生かして、毎年防災訓練や集団下校訓練を実施しています。
 
 3月11日、同小では、通常の給食の代わりに備蓄食を食べる「防災給食」を全クラスで実施しました。この取組は平成27年に始めてから今年で第6回目。消灯された教室は、電気・水道の停止を想定しているといい、児童らは、東日本大震災のスライドショーを見た後、配布された保存食のカレーやビスケットを皆で配膳し、食べました。また、飲料水としても利用する備蓄水の残りで歯磨きを行い、防災への意識を高めました。
 
 この取組によって、ローリングストック(古い保存食を消費して新たな保存食を備える)も自然にできているといい、同小の松窪 久美子栄養教諭は、「まずは自分のことを考えることが大切。その自助が地域の防災へとつながっていきます。自分が何をできるかを考えて、そのために日頃から準備しておきましょう」と話しました。
 保存食を食べた2年生の児童は、「カレーがおいしかった。でもおうちのカレーの方がおいしい」との感想。「震災にあいたくないと思った。おうちでも(食材の備蓄を)してみようと思う」とも話してくれました。
 
 
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東日本大震災のスライドショーを見る児童
 
 
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給食の準備をする児童ら。ビスケットは取り分ける
 
 
 
 
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一人分の防災給食。児童の一人は「クラッカーをカレーにつけたらおいしかった」とのこと。
なお小麦アレルギーの児童にはせんべいが配布されるといい、「備蓄食のアレルギー対応が今後の課題」と松窪教諭。
 
 
 
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備蓄水の残りで歯磨き