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【国際】日本語・日本文化研修留学生(国費留学生)の修了発表会・修了式を開催

[記事掲載日:22.08.18]

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 8月9日、日本語・日本文化研修留学生(以下、日研生)の修了発表会及び修了式を開催しました。

 日研生プログラムは文部科学省が実施する国費外国人留学生制度のひとつで、海外の大学で日本語や日本文化等の分野を専攻している外国人学生が1年間日本の大学で学び、日本語能力の向上と日本事情・日本文化に関する理解の深化を目指すものです。今期は、ブラジル・トルコ・フィリピン・インドネシア・ウクライナ・中国・韓国から来た8名(法文学部6名・教育学部2名)の日研生が本学で学び、11か月の留学期間を終えました。

 修了発表会では、各自が設定した研究テーマに沿って日本語で口頭発表を行いました。指導教員、教職員、日本人学生等合わせて25名が聴衆として参加し、4名同時に25分発表するセッションを2回実施しました。日研生は、事前に研究内容をまとめた大判のポスターを作成して発表会に臨みました。研究テーマは日本語や日本文学、異文化適応、教育、社会問題に関するもので、各自の気付きや問題意識から選びだされたものです。例年よりも準備期間が短かったにも関わらず準備に励み、流暢な日本語で発表を行った彼らの様子が大変印象的でした。
 発表会終了の後、日研生と指導教員が集まり修了式を開催しました。式では日研生8名が順番に留学の感想を述べた後、各指導教員が一言ずつ挨拶しました。日研生のスピーチでは、日本生活の思い出、今後の抱負、共に学んだ仲間や教職員に対する感謝の言葉が多く聞かれました。指導教員からは、口頭発表の感想、積極的な学習態度への称賛、コロナ禍での留学に対するねぎらいや感謝、今後も鹿児島との縁を大切にしてほしいといったメッセージが送られました。また8名には、口頭発表と同テーマで執筆した『修了レポート集』も手渡されました。日研生のうち1名は帰国スケジュールの都合でオンラインでの参加となりましたが、一堂に会してプログラム修了の喜びを共有することができました。
 今回、日研生プログラムを修了した8名は、コロナ禍という困難な状況の中、本学へ来てくれた大変貴重な留学生でした。実際に鹿児島で過ごすことができたのは、11か月の内、後半の約5か月のみで、それまでは時差のある母国からオンラインで本学の授業に参加しました。様々なハードルを乗り越えて来鹿した日のことは、学生、教職員、どちらにとっても忘れがたい経験になったことと思います。国境を超える大変さも、喜びも、全てが彼らの豊かな思い出の一部となり、今後の学びに活かされることを祈ってやみません。


20220818nikken002.jpg修了式の様子

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お世話になった指導教員と記念撮影。修了おめでとうございます!



※本学日研生の受入人数は近年増加傾向にあります。(R2年度5名、R3年度8名、この後R4年後期からは7名を受入予定)。
※手指消毒、マスク着用、間隔確保など対面での実施基準を満たしたうえで開催しました。
※写真は一部ぼかしています。