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【理工研】学生がCIEC 2022 PCカンファレンスにて最優秀論文賞を受賞!
[記事掲載日:22.09.06]
8月11日から13日に行われたCIEC 2022 PCカンファレンスにて、大学院理工学研究科の池本 健太郎さん(修士2年)が最優秀論文賞を受賞しました。同カンファレンスは、あらゆる分野の人々が、コンピュータ利用教育や情報教育をはじめとする教育や学び全般に関する成果と課題を持ち寄って交流し、学びの発展と新たな創発を生み出す場として開催されたものです。その中で池本さんは、熊澤 典良准教授、奈良 大作先任専門技術職員、上谷 俊平教授と執筆した論文「AIを用いた学内のコンビニ店における弁当の残数を提供するシステムの開発」について発表しました。
池本さんが同論文に関連する研究を開始したのは、所属している大学院理工学研究科 熊澤研究室の先行研究の成果である、郡元キャンパス内の食堂やコンビニ店の待ち時間をリアルタイムで利用者に提供するシステムについて、新たな課題を見つけたことがきっかけです(★詳細はこちら)。先行研究のシステムにより、店舗前にあるモニタに複数店舗の待ち時間を表示することで、利用者は店舗をよりよく選択できるようになりましたが、待ち時間が短いからとコンビニ店を訪れても、弁当の在庫がない場合があったのです。
そこで池本さんは、店舗の待ち時間とともに弁当の在庫状況を利用者に提供し利便性を更に高めるため、売り場の弁当の個数をAIを用いてリアルタイムに導出、その情報をインターネットおよび店舗前に設置したモニタにて提供するシステムを開発しました。在庫状況は、「在庫なし」「10個未満」「10個以上50個未満」「50個以上90個未満」「90個以上」の5段階に分けられ、顔文字として表示されます。
この研究結果をまとめた論文は、カンファレンスにて、専門外の人が読んでもわかりやすい構成であること、また身の回りの問題をAIで解決したことが評価され、最優秀論文賞を受賞しました。池本さんは、「今後の目標は、AIによる誤差を減らし精度を向上させること。学内に限らず様々な店舗でも導入できるようなシステムに改善したい」と想いを話しました。
これらの研究は、南九州・南西諸島域イノベーションセンターが運用している、研究成果を可視化し、体感・実験することができる"ショウウィンドウ"のようなスペースの1つ、「IoT実証ラボ」の取り組みの一貫でもあります。ぜひ、お近くへお越しの際には、本学発のIoT技術をご体感ください。
郡元キャンパス中央食堂入り口にて
池本さんと「在庫なし」を示す店舗前モニタ