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【教育】日独学校教育セミナーの開催
[記事掲載日:23.11.29]
11月9日から13日、ドイツのフェヒタ大学のベリーナ・ピーツナー学長(教授・化学教育学)をはじめとする教育学・心理学・教科教育学を専門とする教員7名、教師教育センター所長1名が鹿児島大学教育学部を訪問しました。
フェヒタ大学教授らは、11月9日に、音楽科の声楽、理科の化学実験の講義に参加して、日本の教員養成の講義の体験や数学科教員との意見交換も行いました。音楽科の授業を参観したカイ・コッホ教授は、ドイツでの音楽科の教師教育との共通点が大きいことに興味をもち、共同プロジェクトの可能性を感じた、と述べられました。
また、11月9日に鹿児島市立八幡小学校、11月13日に鹿児島大学教育学部附属中学校、鹿児島市立田上小学校を訪問して、日本の学校教育や授業研究の実際を視察しました。数学教育学を専門とするビョルン・シュヴァルツ教授は、(ドイツの学校と比べて)日本の学校の教師や児童・生徒が外部からの訪問者に対して開かれた態度をもっていることに驚いた、という感想を述べました。また、田上小学校での授業研究会に参加して、教師教育センター所長であるヨルン・ピータース氏は、日本の学校では、教師が協働して授業改善に取り組む体制が確立されており、ドイツの若い教師にもその方法を伝えたい、と述べられました。
さらに、11月11日から12日は、大学祭の賑やかな雰囲気を感じながら、鹿児島大学×フェヒタ大学セミナー2023が開催され、鹿児島大学からは、教育学部の有倉巳幸学部長(教授・教育心理学)をはじめとする教育学・心理学・教科教育学を専門とする教員、教職大学院の院生、附属中学校の教員、合計20名が参加しました。当該セミナーでは、日本・ドイツの学校現場の実態や研究動向について、活発な意見交換が行われました。
鹿児島大学教育学部とフェヒタ大学では、今後もセミナーや相互訪問などを継続していく予定で、令和6年度には、鹿児島大学教育学部の教員らがドイツを訪問し、ドイツの小学校・中学校を視察して、共同セミナーが開催される予定となっています。また、教育学部の学生や教職大学院の院生がドイツを訪問して研修する科目も計画されています。
学部長表敬訪問
教育学部理科の講義(「化学実験」)の参観 |
教育学部音楽の講義(「声楽」)の参観 |
教育学部数学科教員との意見交換 |
鹿児島市立八幡小学校の訪問 |
教育学部附属中学校の音楽授業の参観 |
セミナー後の記念撮影