トップページトピックス:教育・学生【共通教育】鹿児島市主催「避難所体験・展示訓練」に学生18名が参加

【共通教育】鹿児島市主催「避難所体験・展示訓練」に学生18名が参加

[記事掲載日:25.03.03]

  • topics-SDGs-04
  • topics-SDGs-11
  • topics-SDGs-17

 1月11日、鹿児島市が主催する「第55回桜島火山爆発総合防災訓練-避難所運営・展示訓練」に、本学の学生18名が参加し、桜島での防災研究発表等を通じて、防災関係機関関係者、桜島島民、谷山中学校生徒等と意見交換を行いました。
 この訓練は、住民の火山防災の意識啓発及び防災関係機関等との連携強化を図るために、大正3(1914)年1月12日の桜島大正噴火を踏まえて毎年行われており、今年で55回目となります。鹿児島大学は、平成30(2018)年度に初めて参画し、7年連続で参加および運営支援し続けています。現地調査に基づく桜島防災研究をポスター発表し、他防災関係機関の展示に学び、鹿児島市職員の業務も補助しました。
 訓練に参加したのは、共通教育科目「防災フィールドワーク(岩船 昌起教授・安部 幸志教授担当)」を受講・聴講等する学生18名です。
 学生は、2024年10月5日の初回授業から桜島防災にかかわる研究テーマを自分たちで決め、住民避難訓練(11月16日)以外にも、桜島を訪れて住民へのアンケートや聞き取りを行ってきました。グループで取りまとめた研究成果(12月21日発表済)を年末年始に再調整して、本訓練に臨みました。

 鹿児島市立谷山中学校に8:30前に集合した学生は、ビブスを付け、「鹿児島大学」ののぼりやテーブルクロスを設置し、ポスターを張って、「鹿児島大学」ブースを開設しました。また、訓練開始までの間、20秒、1分、2分の長さの内容を確認し、発表練習をしました。訓練(発表)時間9:30~12:30には、各班(4~5名)でブース内発表担当者2名、鹿児島市の業務補助者1名、他ブース見学者1~2名の役割をローテーションして、訓練全体を体感できるようにしました。発表ブースには、市長を始めとする市職員、防災関係機関関係者、桜島島民、谷山中学校生徒等が次々に訪れました。聞き手に応じて内容を変えつつ、1分前後で簡潔に説明するトレーニングが自然と繰り返され、学生のプレゼンテーション能力が格段に高まりました。

 学生による発表は、次の4題です。(詳細はこちら

 1.桜島武町における避難完了板の「掲示率」に関する調査 【Aチーム】 
   加覧幸那(法文3)・末満勇貴(工2)・出口真優莉(工1)・上門虎太郎(理1)・大石莉子(医1)
 2.桜島藤野町における大噴火時の「立退き避難」困難者の実態【Bチーム】
   加治木謙太(工1)・中山佳祐(工1)・清水優輝(工3)・大庭孝介(工3)・馬場心咲(法文3)
 3.桜島大噴火時の島外避難に関する住民の「知識」と「意識・意欲」 【Cチーム】
   松永彩果(法文3)・長田怜奈(教育2)・小田大登(工1)・梅田侑弥(水産1)
 4.桜島武町での夜間「立ち退き避難」の認識と集落環境【Dチーム】
   北村渓登(医1)・西山葉月(医1)・田平遥飛(工2)・紀野みや子(法文3)

 本訓練には、桜島住民や鹿児島市職員・消防・警察・海保・自衛隊・救急医療関係者・谷山中学校生徒等 1,549名が参加しました。

(参考)第55回桜島火山爆発総合防災訓練

■活動の様子

250303bousai-1.png

谷山中学校で、第55回「桜島火山爆発総合防災訓練」が実施

250303bousai-2.png

安部教授の車から、ビブスや資料等を降ろして、ブース開設準備

250303bousai-3.png

ポスターを貼り付け、9:30開始前までに発表練習を行う

250303bousai-4.png

谷山中学校の生徒に、フィールドワークの内容を伝える

250303bousai-5.png

谷山中学校近郊にお住いの市民に、説明する

250303bousai-6.png

ヘルメット着用の桜島住民や、本学学生(前授業受講者)にも説明

250303bousai-7.png

市長への説明では、130秒を基本に、簡潔に発表内容を伝える

250303bousai-8.png

ポスターの配置をローテーションし、市長等からの見やすさに配慮

250303bousai-9.png

訓練が終わり、一人一言ずつ、感想を語る

250303bousai-10.png

鹿児島大学「展示」ブース前で集合写真。参加学生17名(1名早退)と教員1名。

安部教授 撮影