トップページトピックス医学部・歯学部附属病院 整形外科の小宮節郎教授が 「日本整形外科学会 学術賞」を受賞

医学部・歯学部附属病院 整形外科の小宮節郎教授が 「日本整形外科学会 学術賞」を受賞

[記事掲載日:15.06.02]

 5月20日、一万人が参加した第88回 日本整形外科学会学術総会(神戸市で開催)において、鹿児島大学医学部・歯学部附属病院 整形外科・リウマチ外科の小宮節郎(こみや せつろう)教授が、公益社団法人日本整形外科学会の最高賞「日本整形外科学会 学術賞」を、約24,000名の会員の中からただ一人受賞しました。
 「日本整形外科学会 学術賞」は学問・サイエンスにおける世界レベルの傑出した研究業績により整形外科医療の発展に多大なる貢献もたらした人に贈られます。この賞は、レベルが高くこの数年は該当者がいませんでした。
 
 小宮教授が評価された主な研究成果は以下の通りです。 
① ヒト骨肉腫、骨転移癌患者への新しい遺伝子治療法の開拓とその実施
 ※本学医歯学総合研究科 遺伝子治療・再生医学分野の小財健一郎教授と連携した癌細胞だけを感知する
  増殖制御型アデノウイルスを使っての世界初の臨床治験です。
② 新しい細胞内シグナル伝達物質の発見とその制御による癌患者の治療-癌標的治療、分子創薬への導き
③ 関節リウマチの原因となる物質の解明と治療への応用—バイオ製剤創薬の基盤
④ 脊髄麻痺患者への神経幹細胞を用いた再生治療の確立
⑤ 骨格形成・成長のコントロールの解明
⑥ ヒトの関節はなぜ加齢で変形するか-その仕組の解明
 
 これらの多くの研究成果はNatureなど世界の超一流誌に掲載されました。研究成果は多くの優秀な整形外科医師の昼夜を徹した研究努力によるもので、小宮教授の受賞は、鹿児島大学医学部のみならず鹿児島大学全体の卓越した総合力を示すものです。
 
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