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鹿児島大、タイ王室プロジェクトとトルコギキョウの栽培に合意

[記事掲載日:16.01.27]

 鹿児島大学産学官連携推進センターは、タイ王室プロジェクトと連携し、先に国際出願した「トルコギキョウの新品種作出法」の技術を用いてトルコギキョウの新品種を試作することに合意しました。この合意により、トルコギキョウの人気急騰中のタイ国内で、鹿児島大学農学部で創出した品種を栽培し切り花として販売する可能性を模索するもので、向こう2年間を目途に、試験栽培と販売を協力して行うことになります。
 
 タイ王室プロジェクトは、タイ国王陛下が開発計画を立案し、タイ政府とともに実施するプロジェクトで、1980年代にアヘンの製造基地と化していたタイ北部の山岳民族の農家を、プミポン国王自ら農業振興策を興してアヘン生産からの脱却を成し遂げた実績があり、現在は王子ビザデジラジャニ殿下が議長となり、山岳民族の所得向上に資する政策の一つとしてトルコギキョウの生産を、国を挙げて推進しています。
 去る12月中旬、技術の説明と栽培指導のため、農学部の橋本文雄教授が現地を視察、プロジェクト責任者である王子ビザデジラジャニ殿下に謁見し、殿下陪席の下で本事業の連携について合意しました。
 
 現在、鹿児島大学は株式会社鹿児島TLOと協働して、トルコギキョウに関連する特許等の技術移転を鹿児島県内の事業者に進めており、地域活性化の一助となることが期待されています。
 
(写真上:左から 王子ラジャニ殿下、橋本教授ら)
(写真中:チェンマイ北部、トルコギキョウを生産する山岳民族の農家視察)
(写真下:トルコギキョウ(既品種))
 
 

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