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「東北記録映画三部作」連続上映会+トーク・ディスカッションを実施

[記事掲載日:16.03.17]

 東日本大震災から5年目を迎えるにあたって、学術研究院法文教育学域法文学系(法文学部人文学科)中路武士研究室では、3月7日から3月10日にかけて「「東北記録映画三部作」連続上映会+トーク・ディスカッション」を開催しました。「東北記録映画三部作」は、東日本大震災の被災者へのインタヴューで構成された『なみのおと』、その続編の『なみのこえ 新地町』『なみのこえ 気仙沼』、そして東北地方の民話の記録『うたうひと』の全四編からなります。被災者の「声」を聞くことをテーマとした、酒井耕・濱口竜介監督のドキュメンタリーです。
 
 3月10日には、映画上映後、インターネット(Skype)をつないで、濱口竜介監督と中路武士准教授のトークセッションが行われました。本学の学生・教職員、一般の地域の方々、約30名が参加しました。対話では、記録映画制作の方法論をはじめ、ドキュメンタリーとフィクションの境界、共同監督作業の可能性など、さまざまな議論が展開されました。中路准教授からの質問に対して、ひとつひとつ丁寧に答える濱口監督の発言から、地域の記憶を「声」に残し、未来に伝承していくために、記録映画の重要性が確認されました。参加者からも積極的なコメントや質問が数多く寄せられました。
 
 中路准教授は、クリエーターとのトークセッションを通して、製作現場の創造行為を紐解き、作り手と学生、大学と地域を有機的につないだメディア文化を育んでいくことを目指しています。なお、今回のトーク・ディスカッションは、研究テーマ「映画・映像メディアに関する地域ネットワーク型アーカイブ学の基盤形成」(科学研究費補助金 研究活動スタート支援)(研究代表者:中路武士)(研究課題番号:26880017)の成果のひとつです。
 
(写真上:トーク・ディスカッションの様子)
(写真下:会場の様子)
 

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