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理工学研究科辻村准教授 国際瞳孔学会で記念講演

[17.10.31]

 

 大学院理工学研究科の辻村誠一准教授が、9月6日~9日までスイス連邦モルジュで開催された第32回国際瞳孔学会(IPC: International Pupil Colloquium)で「Loewenfeld記念講演」を行いました。
 Loewenfeld記念講演は、瞳孔研究の権威であったIreneLoewenfeld博士を記念し、2年に1度瞳孔研究において極めて優れた功績のあった者1名に指名されます。1999年から9名の科学者が指名されていますが、過去の指名者9名は全て欧米人で、日本人を含め東洋人の受賞は今回が初めてです。
   
 近年発見された網膜の神経節細胞、メラノプシン細胞は瞳孔反応に大きく寄与していることが知られています。この細胞は最近注目されているブルーライトや今年のノーベル賞受賞研究であるサーカディアンリズムにも密接に関連しており注目を集めています。辻村准教授のグループがヒトにおいて初めてこの細胞のみを刺激し瞳孔反応の測定に成功したことや、この細胞の明るさの知覚への寄与を世界で初めて発見したことが評価されたものです。
 
 辻村准教授は、「Loewenfeld博士は瞳孔研究で非常に有名な先生ですが、日本で開かれた国際神経眼科学会及び国際瞳孔学会の特別講演に招聘され来日されたことがあります。明治時代から続いていた甲南高校前の眼科川畑病院の元院長である川畑平一郎先生(92歳)は、若い頃米国ニューヨーク市のColumbia大学医学部・瞳孔研究所(瞳孔研究の世界的第一人者Otto Lowenstein先生が主宰していました)におられLoewenfeld先生は姉弟子でした。Loewenfeld先生はその来日の際、川畑先生の自宅にしばらく滞在されたと聞いています。川畑先生も七高出身で鹿児島大学の先輩です。不思議な縁だと感じています。鹿児島でこつこつと研究を進めた成果が認められ、非常に権威のある賞を受賞することができて光栄です。今後も精力的に研究を進め成果を世界に発信していきます」とコメントしました。
 
【講演題目】Melanopsin cells and visual performance
【著者】Sei-ichi Tsujimura
 

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(写真上:Loewenfeld記念講演を行う辻村准教授)
(写真下:講演の様子)