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食と健康に関するシンポジウムが行われました

[記事掲載日:17.11.15]

 鹿児島大学では、11月13日に、「食と健康に関するシンポジウム」を稲盛会館キミ&ケサメモリアルホールで開催し、企業関係者、一般市民の方、本学学生など187名の参加がありました。7回目となる本年度は「医食同源 鹿児島県産食材と医薬品研究の最前線」と題して、生薬・漢方薬とバイオ医薬品の最先端の研究事例と、鹿児島の食材が健康に果たす役割について講演がありました。
 
 主催者を代表して前田芳實学長と鹿児島県工業倶楽部の岩元正孝会長からの挨拶に続いて、クラシエ製薬株式会社の髙橋隆二漢方研究所長から「生薬・漢方薬の可能性について~抗老化作用の研究事例」と題して、フレイル(高齢者の虚弱)状態が取り上げられ、今後の取り組みとして健康長寿に資する漢方薬の効果について発表がありました。本学大学院理工学研究科の伊東祐二教授から「タンパク質から作る革新的バイオ医薬品~がん・認知症を狙い撃つ」と題して、抗体医薬品の効果や特徴について紹介があり、バイオ医薬品の新開発事業についても説明がありました。
 
 また、株式会社サナスの吉永一浩商品開発部次長から「サツマイモからの機能性糖(1,5-AF)を食品開発に応用」と題して主にデンプンを原料とした新規糖質の様々な機能性と活用事例と可能性について、株式会社山口水産の山口大悟取締役副社長から「より「美味しく」「高機能に」地域の魚を届ける取組み」と題して水産物の加工による高付加価値化、介護食等への進出の取組みの現状について紹介されました。最後に、本学農学部の加治屋勝子講師から「血管アクシデントを防ぐ~鹿児島産農産物の凄い力!」と題して、血管の異常収縮を予防する機能が期待される鹿児島の食材についての研究事例を発表しました。
 
 その後、本学医歯学総合研究科の乾明夫教授を司会として登壇者全員によるパネルディスカッションが行われ、会場からも多くの質問が寄せられるなど、活発な意見交換が行われました。「食と健康」というテーマへの関心の高さから、熱心に耳を傾ける参加者の姿が目立ち、有意義なシンポジウムとなりました。
 
 
(写真上:前田学長の挨拶)
(写真中:シンポジウムの様子)
(写真下:パネルディスカッションの様子) 
 

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