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「ヒトレトロウイルス学共同研究センターキックオフシンポジウム」を開催

[記事掲載日:20.01.28]

 令和2年1月24日、鹿児島大学医学部鶴陵会館(桜ケ丘キャンパス)において、「ヒトレトロウイルス学共同研究センター」の設置を記念するキックオフシンポジウムを開催しました。
 「ヒトレトロウイルス学共同研究センター」は、鹿児島大学の「難治ウイルス病態制御研究センター」と熊本大学の「エイズ学研究センター」を統合・再編し、平成31年4月1日に両大学が合同で新たに設置したセンターで、両センターの共通目標である難治性ウイルス感染症の克服を目指しています。
 
 はじめに、佐野 輝 鹿児島大学長、原田信志 熊本大学長による挨拶の後、文部科学省研究振興局学術機関課長 西井知紀(代読:吉居真吾学術機関課課長補佐)氏によるご来賓挨拶があり、引き続き、国内外からお招きした研究者4名及び両大学教員による講演が、全て英語で行われました。
 
 今回、国内外からお招きした研究者4名は、ウイルス学者及び免疫学者でHTLV-1に関する研究領域の第一人者である英国Imperial College LondonのCharles Bangham博士、レトロウイルスの構造生物学者でHIV-1の増殖を抑える低分子薬剤の開発及びこれら薬剤に対する薬剤耐性ウイルスに関する研究の第一人者である米国Emory University School of MedicineのStefan Sarafianos博士、HIV-1の遺伝学における若手トップリーダーのお一人である米国Weill Cornell MedicineのGuinevere Lee博士、そして、昨今流行が懸念されている新型コロナウイルス感染症対策のために急遽来学できなくなった脇田隆字 国立感染症研究所所長に代わり、渡士幸一 国立感染症研究所主任研究官です。
 このような卓越した研究者が、鹿児島に一堂に会する機会はこれまで皆無であったこともあり、各研究者等の講演後には熱心な質疑応答が交わされ、非常に有意義な意見交換の場となりました。
 シンポジウム終了後は、昨年12月に郡元キャンパス内にオープンした稲盛記念館内のレストランにおいて懇親会が開催され、講演者やシンポジウム参加者が和やかな雰囲気の中で懇談しました。
 
 
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(写真1)講演者と両大学長、両大学関係者による記念写真
 
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(写真2)佐野輝鹿児島大学長による挨拶
 
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(写真3)原田信志熊本大学長による挨拶
 
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(写真4)吉居真吾学術機関課課長補佐の代読による文部科学省研究振興局西井知紀学術機関課長の挨拶
 
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(写真5)左から、Stefan Sarafianos博士、Charles Bangham博士、Guinevere Lee博士