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【研究成果:総合研究博物館】総合研究博物館の研究チームがフィリピンで新種の魚を発見、フィリピン大学長に献名

[記事掲載日:20.02.07]

 総合研究博物館はこれまで10年に渡って本学大学間学術交流協定校であるフィリピン大学ビサヤス校とフィリピンの魚類多様性に関する共同研究を進めてきました。調査の過程で、フィリピン南西部のスールー海から漁獲されたカタクチイワシ科インドアイノコイワシ属魚類が形態と分子解析に基づき、スールー海に固有の新種であることが分かりました。
 総合研究博物館を中心とした調査チームは本新種を長年調査に協力して下さったリカルド・ババラン教授(現在、フィリピン大学ビサヤス校学長)に献名し、Stolephorus babaraniと命名しました(男性人名のラテン語化により語尾にiがつく)。論文はニュージーランドの国際誌Zootaxaに掲載されました。新種の基準となるタイプ標本は鹿児島大学総合研究博物館とフィリピン大学自然科学博物館に保管されています。
 Stolephorus babaraniは全世界でスールー海にしかいません。現地では毎日のように水揚げされていますが、生態が不明であるため、資源管理もされないまま乱獲されています。漁業資源としての持続可能な利用と生物多様性の保全の観点からも本種の更なる調査が期待されています。
 
Hata, H., S. Lavoué and H. Motomura. 2020. Stolephorus babarani, a new species of anchovy (Teleostei: Clupeiformes: Engraulidae) from Panay Island, central Philippines. Zootaxa, 4718 (4): 509-520.
 
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  総合研究博物館 本村浩之教授 ホームページ
 
 
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(写真 Stolephorus babarani