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【研究成果:総合研究博物館】水産学部1年生が日本初記録のベラ科魚類にヒイロモチノウオと命名

[記事掲載日:20.02.19]

鹿児島大学水産学部1年生が日本初記録のベラ科魚類にヒイロモチノウオと命名
 
 
 鹿児島大学総合研究博物館の研究チームはベラ科ホホスジモチノウオ属の一種Oxycheilinus arenatus(オキシリンカス・アレナタス)を標本に基づき日本から初めて報告しました。本種はインド・太平洋の熱帯域に広く分布することが知られていましたが、日本では奄美大島や沖縄島から水中写真(写真1)が撮影されているのみで、分布記録の根拠となる標本は得られていませんでした(注1)。
 2019年3月に沖縄の市場に水揚げされた個体(写真2)を調査し、その結果は日本魚類学会が発行する魚類学雑誌電子版で2020年2月17日に出版されました。筆頭著者である鹿児島大学水産学部1年の出羽優凪さんは、日本産ホホスジモチノウオ属全種について、形態的特徴を多くの標本に基づき調査し、標準和名の由来を明治時代までさかのぼって文献調査をすることによって、本種が日本から未記録で、和名もないことをつきとめました。出羽さんは本種の生時の赤みがかった体色に因み、新標準和名ヒイロモチノウオを提唱しました。
 日本産ヒイロモチノウオの唯一の標本は鹿児島大学総合研究博物館に学術標本として所蔵されています。
 
出羽優凪・桜井 雄・中村潤平・本村浩之.2020.琉球列島から得られたベラ科魚類Oxycheilinus arenatusヒイロモチノウオ(新称)および標準和名モチノウオの再検討.魚類学雑誌,doi: 10.11369/jji.19-049.
 
注1:すべての魚類は標本に基づき名前(和名も学名も)が付けられます。目撃情報や写真に基づく命名はできません。命名に使用された標本は博物館で半永久的に保管されます。
 
【関連ページ】
 総合研究博物館 本村浩之教授 ホームページ
 
 
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写真1 ヒイロモチノウオの水中写真(西山一彦氏撮影)
 
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写真2 標準和名ヒイロモチノウオの基準となった標本(鹿児島大学総合研究博物館所蔵)
 
 
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