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【記者発表】新型コロナウイルス感染症に対する有効な治療法の論文を発表

[記事掲載日:20.09.01]

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記者発表の様子
[左から]於保 孝彦 医歯学総合研究科長、馬場 昌範理事(研究・国際担当)、金蔵 拓郎教授、垣花 泰之教授

 


 
 8月31日、鹿児島大学医歯学総合研究科歯学部大会議室において、新型コロナウイルス感染症に対する有効な治療法の論文発表について、記者発表を行いました。
 
 この論文は、同研究科皮膚科学分野・金蔵拓郎教授が、感染症に関する国際誌 "International Journal of Infectious Diseases"(7月25日付け)に発表したもので、本邦で開発された体外循環療法である顆粒球・単球吸着除去療法が新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の重症化を防ぐ有効な治療法であることを示したものです。
 
 金蔵教授は、COVID-19への対応策として重症化を予防することが重要であることに着目し、医歯学総合研究科皮膚科学分野が株式会社JIMROの協力を得て研究・開発を行って来た「顆粒球・単球吸着除去療法」(単球・マクロファージ・顆粒球の除去と細胞機能の制御を目的として行う体外循環療法)がコロナウイルス感染症重症化の要因となるサイトカインの過剰産生及びそれに引き続く血栓形成の抑制に有効であることを突き止めました。
 
 
▼「顆粒球・単球吸着除去療法」のイメージ / 記者発表資料
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 記者発表では、初めに馬場 昌範理事(研究・国際担当)から、この度論文発表した治療法をCOVID-19の重症化の予防に役立てたいと挨拶がありました。
 引き続き、金蔵教授から、顆粒球・単球吸着除去療法がCOVID-19の重症化を予防する仕組みについて、また、同治療法の特徴として、病的な顆粒球と単球を選択的に体外に除去するため副作用が少ないこと等の概要説明がありました。
 概要説明終了後は、出席した記者から、本治療法や本治療法の活用に係る今後の展望について多くの質問が寄せられ、COVID-19への対応及びCOVID-19に関する世界各地で展開される研究に対する関心の高さが窺えました。
 
 今後、この論文発表をもとに、できるだけ早期に臨床試験を実施し、COVID-19に有効な治療法の確立を目指していきます。
 
 
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アダカラム(血球細胞除去用浄化器)を手に、概要説明をする金蔵拓郎教授

 
 
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記者からの質問に耳を傾ける金蔵 拓郎教授(左)と垣花 泰之教授