鹿児島大学病院で厚生労働省ECMOチーム等養成研修事業を開催
[記事掲載日:20.10.28]
10月18日、鹿児島大学病院では、厚生労働省ECMOチーム等養成研修事業「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策 人工呼吸・ECMO講習会」を開催しました。
この講習会は、COVID-19の重症例に対する人工呼吸器/ECMO管理について、同治療を有効かつ安全に実施できる人材を育成することを目的としたもので、医師・看護師・臨床工学技士を対象に実施しました。
ECMO(エクモ、Extracorporeal membrane oxygenation:体外式膜型人工肺)は、機能が低下した肺の代わりに体内へ酸素を取り込む働きをする医療機器で、親指ほどの管を太ももの血管から入れて体外へ血液を抜き出し、二酸化炭素を拡散・除去した上で酸素を加え、首付近の血管から体内に戻すものです。この間、患者さんは肺を休めることができますが、回復には2週間以上かかることもあり、治療中は24時間態勢での管理が必要になります。そのため、熟練した「医療チーム」が必要となるため、当日は、医師・看護師・臨床工学技士で構成されたチームが参加し、本格的な実践練習を行いました。
参加者にとって、今回の講習会は、他職種との連携強化も図ることができ、大変有意義なものとなりました。
鹿児島大学病院HPでは他の写真も公開しております。

ECMOを操作する様子

ECMOにつなぐ管を操作する様子