災害時の歯科医療支援活動に関する協定を締結
[記事掲載日:21.03.31]
3月25日、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科、鹿児島大学病院、鹿児島県歯科医師会は、災害時の歯科医療支援活動に関する協定を締結しました。
本協定は、鹿児島県地域防災計画に基づく歯科医療救護活動や身元確認活動を行う際に協力することを目的としたもの。
調印式では、於保孝彦鹿児島大学医歯学総合研究科長、坂本泰二鹿児島大学病院長、伊地知博史鹿児島県歯科医師会会長が協定書への署名を行い、伊地知会長から、「昨今、関係機関が連携して災害支援を行うことの重要性がますます高まっている。今後3機関の絆を土台として支援活動を進化させていきたい。」と期待が述べられました。続いて、於保研究科長から、「この協定締結を機に、災害時はもちろんのこと、平時における研修や訓練を含めて一層の協力関係を構築し、県民への歯科医療支援における重要な役割と責任を果たしたい。」と意欲を語り、坂本病院長から、「熊本地震におけるJMAT派遣等の協力実績を経て今回の協定締結に至った。本協定は、大学病院と鹿児島県歯科医師会の連携体制の礎となるものであり、今後とも双方で社会の役に立つ災害医療を行っていきたい。」と抱負を述べました。
本協定締結により、震災や豪雨等の災害が発生した場合、鹿児島県歯科医師会の要請を受け、同会が行う歯科医療救護活動及び身元確認活動に歯科医師等を派遣することとなり、3機関の連携・協力により、災害時における歯科医療支援活動の一層の充実が期待されます。
【連携事項】
(1) 災害現場の救護所等における歯科医療救護活動
・歯科医療を要する傷病者に対する応急処置
・傷病者の歯科医療機関への転送の要否及び転送順位の決定
・転送困難な患者等に対する歯科治療・口腔健康管理、被災住民に対する歯科保健指導
(2) 遺体収容所等における遺体の死体検案・身元確認活動
(3) その他、歯科医療救護及び身元確認に関わる業務全般