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【理工学】星の最終進化始まりの合図を発見

[記事掲載日:21.09.14]

 

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記者発表の様子(左:今井准教授 右:甘田さん)

 

 理工学研究科附属天の川銀河研究センターが中心となった国際観測研究チームは、国立天文台野辺山45m電波望遠鏡を使った天体観測によって、星の最終進化始まりの合図を発見しました。

 9月9日、この成果を導いた甘田 渓さん(理学専攻 博士前期課程2年)、同研究チームを率いた今井 裕准教授は、記者発表を行いました。

 

 同研究チームが観測していたのは「宇宙の噴水」と呼ばれる星々です。これらの星々は、寿命数億~数10 億年を持つ恒星が進化の末期段階にあって、星から吹き出す高速ガス流(ジェット)が100 年以内に一気に発達してあっという間に消滅することが予想されている星々です。
 そのうちの1星(IRAS 16552-3050)について、まさにこの様なジェットが勢いを増して最終段階に差し掛かろうとしている兆候を示す電波(一酸化ケイ素メーザー放射)の出現を発見しました。この種のメーザーは、このジェットを噴出する星のすぐ近くで出現することが知られています。従って、この星の性質(代表的な長周期変光星の様に変光をまだ示しているのか、惑星状星雲を作る中心天体=白色矮星へと進化が進んでいるのか、等)を知る手掛かりを得たことになり、恒星進化をリアルタイムで追跡できることが期待されます。

 

 研究の成果の詳細につきましては、国立天文台野辺山宇宙電波観測所HPにてご覧いただけます。