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島嶼研シンポジウム「世界自然遺産と奄美の観光―エコツーリズムによる保全と利用―」を開催

[記事掲載日:22.02.16]

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 国際島嶼教育研究センターでは、2月12日にオンラインにて、島嶼研シンポジウム「世界自然遺産と奄美の観光―エコツーリズムによる保全と利用―」を開催しました。
 奄美群島の奄美大島と徳之島には、アマミノクロウサギなどの絶滅危惧種や希少な固有種が多く生息しています。生物多様性の保全において重要な地域として、2021 年7 月、両島は沖縄島北部と西表島とともに日本で五つ目の世界自然遺産に登録されています。

 本シンポジウムでは、エコツーリズムに注目し、世界自然遺産地域における観光利用と保全について議論を行いました。具体的には、奄美大島と徳之島のエコツアーガイドたちによる観光利用の現状と課題、彼らが取り組んでいる保全活動について紹介していただきました。また、地域住民が身近な自然環境における観光利用や保全のための政策にどのような考えを持っているのかについても発表されました。環境省からもコメンテーターとしてご参加いただき、地域住民・観光事業者・国・地方自治体・教育研究機関でできる協働について考えました。
 シンポジウムへは約180名の参加があり、活発な質疑応答が行われ盛況に終えました。

発表1 奄美大島における海洋生物の保全と活用 興 克樹(奄美海洋生物研究会)
発表2 エコツーリズムと自然保護―奄美大島の森林を事例に― 城 泰夫(アイランドサービス)
発表3 徳之島の海、環境の変化とサンゴ保全 池村 茂(徳之島虹の会)
発表4 徳之島のエコツーリズムの現状と今後の可能性 美延 睦美(徳之島虹の会)
発表5 地域の自然環境とエコツーリズムのあり方 宋 多情(鹿児島大学国際島嶼教育研究センター)
コメンテーターによるコメント ①岩本 千鶴(鹿児島県奄美世界自然遺産登録推進室) ②福井 俊介(環境省徳之島管理官事務所)


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発表の様子(徳之島虹の会・池村 茂氏)

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総合討論の様子(国際島嶼教育研究センター奄美分室)