トップページトピックス【病院】遺伝性ニューロパチーの研究成果が評価され日本神経学会賞を受賞!

【病院】遺伝性ニューロパチーの研究成果が評価され日本神経学会賞を受賞!

[記事掲載日:22.06.01]

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 大学病院脳・神経センター脳神経内科の樋口 雄二郎助教は、2022年度「日本神経学会賞 学術研究部門」を受賞しました。この賞は、神経内科分野で研究に積極的に関わり、その発展・向上に寄与した45歳以下の日本神経学会会員へ授与される賞です。日本神経学会には約9,000名を超える会員が所属していますが、2022年度は樋口助教を含め2名が同賞を受賞しました。


 樋口助教の受賞テーマは「遺伝性ニューロパチーの遺伝学的研究」。ニューロパチーとは、末梢神経の異常で力や感覚が徐々に弱まっていく障害ですが、そのうちシャルコー・マリー・トゥース病を引き起こす原因遺伝子「MME遺伝子」、遺伝性末梢神経障害と脊髄小脳変性症という異なる神経難病を同時に引き起こす「COA7遺伝子」という、2種類の遺伝性ニューロパチーの新たな原因遺伝子を発見、その功績が評価されました。

 今後これらの研究成果により、原因をふまえた新たな治療方法が開発されることが期待されます。

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脳神経内科 樋口 雄二郎助教

樋口助教コメント

日本神経学会賞という身に余る賞をいただき大変嬉しいです。私個人ではなく、鹿児島大学脳神経内科のこれまでの研究の総合力が評価されたのだと思います。これからも旧三内科(現在の脳神経内科)のモットーである『分からない、治らない、でも諦めない!』の"3ない科精神"を胸に臨床・研究共に努力し、患者さんの助けになることを続けていきたいです。