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第2回かごしまTechミーティングを開催

[記事掲載日:22.07.29]

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  • topics-SDGs-17(パートナーシップで目標を達成しよう)

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 南九州・南西諸島域イノベーションセンターは、7月21日、かごしまTechミーティングを鹿児島市と共に開催しました。同イベントは、大学が持つ先端技術を知ってもらう、産学連携のきっかけづくりのためのオープンな場を目指すものです。第2回となる今回は、農学部農業生産科学科の志水 勝好教授をゲストスピーカーに迎え、「絶滅しつつある鹿児島の伝統作物を鹿児島のブランドに!」というテーマで開催しました。


 鹿児島には、美味ながら低収量であったり、耐虫性・耐病性に優れていて農薬をほとんど必要としない在来品種が特に多く存在しますが、収穫期が遅かったり収穫期間が短いなどの理由で淘汰されてきました。加えて農家が高齢化し、離農した際にこうした品種が消滅する事例が増えています。これらの品種は、地域の食文化を支えてきた歴史があり、伝統料理の材料として、地域の特産品として町おこしに利用できる可能性があることなどから、絶滅しつつある農産物をより多くの方に知って頂き、ブランド化の可能性を見出したいという思いを込め、講演を行いました。
 同ミーティングへは、小売業・製造業・報道関係・商社など、鹿児島の伝統作物に興味のある様々な企業9社10名方々に参加いただきました。絶滅しつつある農産物を知ってもらいたいとの先生の思いもあり、講演終了後には、先生を囲んでの活発な意見交換や参加者同士での情報交換が行われるなど、大変盛り上がり、産学連携につながる有意義なミーティングとなりました。


 南九州・南西諸島域イノベーションセンターでは、地域に産学の出会いの場を創り、事業者と研究者をつなぐために、今後も研究シーズおよび研究者情報の提供や、交流の促進を図ることとしています。