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【病院】人工呼吸器・ECMO研修会を開催しました

[記事掲載日:22.10.07]

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 9月24日、鹿児島大学病院にて、鹿児島県が主催する「人工呼吸器・ECMO研修会」が開催され、約20名の医療従事者が参加しました。
 この研修会は、COVID-19の重症例に対する人工呼吸器/ECMO管理について、同治療を有効かつ安全に実施可能な人材育成を目的に、NPO法人日本ECMO netのご協力のもと、医師・看護師・臨床工学技士を対象に行われたものです。

 ECMO(エクモ、Extracorporeal membrane oxygenation:体外式膜型人工肺)は、機能が低下した肺の代わりに体内へ酸素を取り込む働きをする医療機器で、親指ほどの管を太ももの血管から入れて体外へ血液を抜き出し、二酸化炭素を拡散・除去した上で酸素を加え、首付近の血管から体内に戻す装置です。この間、患者さんは肺を休めることができますが、回復には2週間以上かかることもあり、治療中は24時間態勢での管理が求められ、熟練した「医療チーム」が必要となります。
 今回は、出水郡医師会広域医療センター、社会医療法人緑泉会 米盛病院からも参加があり、医師・看護師・臨床工学技士で構成されたチームが本格的な実践練習を行いました。地元のテレビ局から取材の申込みもあり、「医療チーム」の必要性や実践練習の様子について、インタビュー取材や撮影が併せて行われました。



20221007ecmo01.jpgエコー画像を見ながら、患者さん(人形)の太ももの血管から管を入れる様子

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手動によりECMOを操作する様子

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ECMOにつなぐ管を操作する様子

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メディアの取材を受ける臨床工学技士