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【病院】「ロボット手術センター」を設置しました

[記事掲載日:23.01.05]

  • topics-SDGs-03(すべての人に健康と福祉を)

 鹿児島大学病院では、12月1日に手術支援ロボットを用いた「ロボット手術センター」を設置し、12月20日に記者発表を実施しました。

 手術支援ロボットは、患者さんの体に開けた小さな穴から手術器具を入れ、執刀医が3次元画像を見ながらコントローラーで遠隔操作する腹腔鏡手術の支援システムで、出血量が少なく、術後の回復が早いなどの特徴があります。
 同院では、2017年から米国製の手術支援ロボット「ダヴィンチ」が稼働していましたが、本年11月に、国産初の手術支援ロボット「ヒノトリ」を新たに導入し、職種の垣根を越えた技術の共有や連携の強化を図り、患者さんの体に優しい安全な手術を目指しています。11月22日には泌尿器科で、九州内2施設目の前立腺全摘出術を行い、12月2日には産科婦人科で、10月に世界第1号のhinotori婦人科認定術者となった小林 裕明センター長(産科婦人科教授)が世界初の子宮全摘出術を執刀しています。

 記者発表にて小林センター長は、「鹿児島県は多くの離島を抱えており、ロボットを使った遠隔手術の研究もセンターの重要な役割と考えている。」と挨拶し、その後、各報道機関からのインタビュー取材を受けました。

 同センターでは今後、構成診療科である産科婦人科、泌尿器科、小児外科、消化器外科、呼吸器外科と勉強会などを通して連携を図るとともに、保険適用手術のある耳鼻咽喉科や心臓血管外科の参加も見込み、地域医療を推進していくこととしています。

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ロボット手術の説明を行う小林センター長(写真左)

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(前列左から)榎田 英樹副センター長、坂本 泰二病院長、小林センター長