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【病院】被ばく傷病者対応訓練を実施しました

[記事掲載日:23.02.17]

  • topics-SDGs-03(すべての人に健康と福祉を)

 2月11日、鹿児島大学病院では、被ばく傷病者対応訓練を実施し、約40名の教職員が参加しました。同訓練は、平成29年11月1日付けで鹿児島県から「原子力災害拠点病院」の指定を受けたことにより、関係機関と協力しながら実施しているものです。

 当日は、「午前7時に大規模地震が発生。川内原子力発電所の放射線管理区域内で、所員2名がパトロール中に負傷。2名とも放射性物質による汚染があり、左下腿創傷の1名は済生会川内病院へ搬送、右上肢解放骨折の1名は鹿児島大学病院へ救急車で搬送。」との想定のもと、被ばく傷病者の汚染部分の除染と治療の訓練を行いました。
 また、鹿児島県から初めて「ホールボディカウンタ等搭載車(放射能測定車)」の参加があり、設置場所や病院敷地内の走行経路の確認も併せて行いました。

 今回の訓練では、オンラインにより、鹿児島県からの要請を受けた長崎大学高度被ばく医療支援センターの専門家の協力を受けるなど、連絡体制や搬送経路の再確認も行い、関係機関の連携強化を図ることができました。
 今後、訓練結果を検証し、原子力災害医療対応マニュアル等の見直しを行う予定です。

20230217hibaku01.jpgホールボディカウンタ等搭載車の説明を行う西郷 康正 診療放射線技師長

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負傷者に声を掛けながら汚染検査を行う様子

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防護服の脱衣前に汚染検査を行う様子

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長崎大学の専門家へ質問する垣花 泰之 救命救急センター長(写真右)