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【獣医】南九州畜産獣医学拠点運営に関する協定を締結

[記事掲載日:23.08.18]

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調印式の様子(右から 五位塚曽於市長、佐野学長)



 8月17日、曽於市役所において「曽於市と国立大学法人鹿児島大学との南九州畜産獣医学拠点運営に関する協定書」の調印式を実施しました。
 これまで曽於市と本学は、南九州畜産獣医学拠点(通称:SKLV(スクラブ))を、国際(欧米)水準の畜産獣医学の実践的学部教育と専門的学び直し教育の拠点とし、全国から教育研究課程の受講を希望する獣医学部生を受け入れ、農畜産業を取り巻く大きな環境変化に対応できる能力を備えた獣医師を養成(育成)するとともに、当該施設の人材・施設等を活用し、地域の畜産関係者及び畜産農家に最新の家畜防疫技術等の学びの場を提供することにより、農畜産業の更なる振興、人材の育成・確保と新しい人の流れを生みだすことを目的として、本拠点の整備を進めてきました。
 このたび、令和6年4月の南九州畜産獣医学拠点運営開始を前に、継続的な教育・研究の充実や人材育成、交流人口の創出のために、相互に連携しながら取り組むことについて両者が合意し、南九州畜産獣医学拠点運営に関する協定を締結する運びとなりました。

 調印式では、五位塚 剛 曽於市長から「曽於市と国立大学法人鹿児島大学との南九州畜産獣医学拠点運営に関する協定の調印ができたことに感謝を申し上げます。この協定は南九州畜産獣医学拠点事業の大きな柱であり、先進技術を活用した産業動物の臨床実験実習を鹿児島大学が有する世界水準の教育研究の環境のもとで実践することで、将来を担う産業動物獣医師の人材の育成、畜産技術者の技術向上が図られ、曽於市、また、鹿児島県全体の畜産産業の振興に寄与することが期待されます。曽於市としても今回の協定を機にこれまで以上に連携を深めさせていただき、連携協力体制が末永く継続していけるよう努力してまいります」と挨拶がありました。
引き続き、佐野 輝 鹿児島大学学長から、「南九州畜産獣医学拠点は、我が国の産業動物に関わる獣医学教育の高度化と畜産学の発展に貢献するため、本学の畜産獣医学分野の教育研究資源と曽於市をはじめとする南九州地域の重要な畜産基地を活用し、動物福祉に配慮したモデル農場において実践的な畜産獣医学教育を全国に向けて発信する、わが国でも初めての取組みです。本協定の締結により、曽於市と本学との連携が強固なものとなり、我が国の獣医師人材の高度化、地域畜産の発展および地域活性化が進むことを祈念します」と挨拶がありました。


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 曽於市と本学は、令和6年4月の南九州畜産獣医学拠点の開設に向けて、更なる連携の下、拠点整備を進めていくこととしています。
 なお、本学では、南九州畜産獣医学拠点の開設に先立ち、令和5年9月1日に共同獣医学部附属南九州畜産獣医学教育研究センターを設置し、動物の福祉・健康の適正な維持管理、農場衛生・経営に関するコンサルテーション及び地域獣医療の高度化等により畜産獣医学の教育研究と地域の活性化に貢献するための取組を進めていきます。