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第11回 稲盛アカデミー公開シンポジウムを開催しました

[記事掲載日:23.12.15]

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 12月10日、稲盛会館において、第11回稲盛アカデミー公開シンポジウムを約100名の参加者を迎え開催しました。

 「私にとっての稲盛哲学」と題した今回のシンポジウムでは、明治大学経営学部特任教授の髙巖氏(鹿児島大学稲盛アカデミー特任教授)をお迎えし、「私にとっての稲盛哲学―『導きの問い』との出会い―」の演題で第1部の基調講演を頂きました。

 髙教授は学問の世界に身を投じられた20代初めから、実務の世界でも活躍された時期を含む研究歴、企業での活動歴に触れられつつ、20代から60代に至るまでの間の自らの「問い」を6つのテーマに分けて紹介されました。日本における企業倫理分野の先駆けであり、第一人者である髙教授は、20代に研究者の世界に入られた直後、当時、成長著しい京セラの研究からスタートされました。髙教授は研究者・実務家としてのご活動の中で、ご自身が絶えず稲盛名誉博士から示唆を受けられた「導きの問い」との格闘について語られました。

 第2部の「フィロソフィ教育にたずさわって」の報告では、粕谷昌志氏(元京セラ株式会社フィロソフィ教育推進部長・同稲盛ライブラリー責任者)から「私のドキュメントー世界2,500万人が読んだ稲盛和夫の出版にたずさわってー」とのテーマでのご報告を頂いた後、本学理事・副学長の武隈晃稲盛アカデミー長が「鹿児島大学稲盛アカデミーのフィロソフィ教育」とのテーマで報告致しました。

 その後の第2部後半では武隈アカデミー長を座長に、髙教授をコメンテーターとして、ディスカッションを行いました。髙教授から粕谷氏に対しては、稲盛名誉博士が亡くなれた後に編纂され、最近、出版された書籍『経営』についての刊行に至るまでにプロセスについての質問が、武隈アカデミー長には、今年度から始められた高大連携の取組についての質問がなされました。そして、それぞれの質問について、粕谷氏、武隈アカデミー長から回答がありました。その後、髙教授からは、本学稲盛アカデミーの今後の活動についての期待が寄せられました。

 今回は稲盛和夫名誉博士が昨年お亡くなりになられて2回目の公開シンポジウムとなりました。改めて稲盛名誉博士の生前のご遺徳を偲ぶとともに、稲盛名誉博士からの影響を長期間にわたって受けられた研究者である髙教授と、側近として長年、出版事業を支えられた粕谷氏のお話をお聞きし、参加者とともに思索を深める貴重な機会となりました。



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( シンポジウム関係者による記念撮影 )



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( 基調講演の様子 )



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( ディスカッションの様子 )