トップページトピックス【近現代セ】奄美群島日本復帰70周年地域シンポジウム 第2回「沖永良部の近現代 ―沖永良部の現在―」を開催しました

【近現代セ】奄美群島日本復帰70周年地域シンポジウム 第2回「沖永良部の近現代 ―沖永良部の現在―」を開催しました

[記事掲載日:23.12.25]

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 法文学部附属「鹿児島の近現代」教育研究センターでは、特定の地域を対象とした地域シンポジウムに取り組んでいます。
 12月8日から9日にかけて沖永良部の和泊町および知名町の両町にて奄美群島日本復帰70周年地域シンポジウム「沖永良部の近現代―沖永良部の現在―」を開催し、2日間の参加者は延べ80名以上でした。(共催:知名町・和泊町・鹿児島大学国際島嶼教育研究センター・法文学部澤田ゼミ)

 12月8日、和泊会場(和泊町役場結いホール)にて、皆村武一鹿児島大学名誉教授による和泊町への寄贈図書のお披露目会が開催されました。式典では同町出身の皆村名誉教授にご自身の半生の振り返りや、故郷への思いをご講演いただきました。

 12月9日、知名会場(フローラル館)にて、トークセッションを中心としたシンポジウムが開催されました。
 第Ⅰ部では、沖永良部島両町の未来に向けた取り組みについての報告や、島出身の若者たちによる団体シマスキの取り組みについて報告がありました。また、沖永良部島に関連する起業をされた法文学部4年生の宮田陸さんから、ビジネスモデルについて紹介がありました。

 第Ⅱ部では、沖永良部に暮らす人の現在に焦点をあて、「ずっと島にいる人たち」「島外から来た人たち」「国外から来た人たち」の3つの視点から、島出身の若者、都市からの移住者、海外からの技能実習生が登壇され、島で暮らすこと、島ではたらくことについての議論を行いました。
第Ⅲ部では、特別座談会「沖永良部と文学」と題し、在野の研究者として長く沖永良部島の経済・社会・文化の研究を続けてこられた知名町役場の前利潔氏と、鈴木優作特任助教による沖永良部島出身の作家一色次郎に関するトークセッションを実施しました。

 法文学部松田忠大学部長による閉会の挨拶では、脱炭素の先進的な取り組みや若者の主体的な活動など、沖永良部は先進的な離島モデルを発信していくポテンシャルがあると総括し、そのうえで、今後も末永く鹿児島大学の教育研究活動へのご理解とご協力をいただきたいと、沖永良部の方々へ支援を呼びかけました。

 本シンポジウムの詳細につきましては、法文学部附属「鹿児島の近現代」教育研究センターのウェブサイトをご覧下さい。



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(和泊会場 皆村武一鹿児島大学名誉教授講演の様子)



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(知名会場第Ⅰ部 法文学部4年、宮田陸さん)



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(知名会場第Ⅱ部 トークセッションの様子(左から江龍氏、ネルソン水嶋氏))



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(知名会場第Ⅲ部 (左から)前利潔氏と鈴木優作特任助教)