トップページトピックス高病原性鳥インフルエンザの新たな高感度検出法の確立とその活用に向けた取り組みを開始-鳥取大学と(株)AdvanSentinelとの連携-
高病原性鳥インフルエンザの新たな高感度検出法の確立とその活用に向けた取り組みを開始-鳥取大学と(株)AdvanSentinelとの連携-
[記事掲載日:25.01.17]
この度、本学は鳥取大学および(株)AdvanSentinelと共同研究契約を締結し、環境水を対象とする高病原性鳥インフルエンザウイルスの新規高感度検出法の確立と、その妥当性および有用性の検証を目的とするプロジェクトを始動しました。
https://file.advansentinel.com/press/20250117.pdf
近年、高病原性鳥インフルエンザウイルスが世界各地で検出されており、日本においても希少鳥種を含む野生動物や家禽の感染が相次いで報告されています。本学では2012年より、野鳥におけるウイルスの浸潤状況を迅速かつ効率的に把握することを目的として、渡り鳥の渡来地で採取した環境水を検体とする鳥インフルエンザサーベイランスを実施してきました。一般的な検査対象とされる野鳥の糞便や死亡個体に比べて、環境水は安定的な採材と検査が可能であり、ウイルス検出効率の点でも優れていることから、鳥インフルエンザサーベイランス検体としてさらなる活用が期待されています。
本共同研究では、AdvanSentinelが保有する高効率核酸濃縮技術(QuickConc™)と高効率核酸抽出技術(COPMAN®)を組み合わせ、環境水に含まれる高病原性鳥インフルエンザウイルスの新たな高感度検出法の確立とその評価に取り組みます。また、環境水からの鳥インフルエンザウイルス検出に実績のある鳥取大学との連携を通じて、技術の妥当性および有用性の検証を進めることで、環境水を検体とする鳥インフルエンザサーベイランスの普及促進を図ります。
■研究テーマ
渡り鳥飛来地の環境水を用いた鳥インフルエンザウイルスの検出手法の比較検証及び有用性の検討
■研究担当者
鹿児島大学 小澤 真(教授 共同獣医学部 病態予防獣医学講座)
鳥取大学 笛吹 達史(准教授 農学部 鳥由来人獣共通感染症疫学研究センター)
株式会社AdvanSentinel 安藤 良徳(研究開発部)