【南九州・南西諸島域イノベーションセンター】産学連携学会業績賞受賞
[記事掲載日:25.07.15]
南九州・南西諸島域イノベーションセンターの村上 加奈子副センター長、井立田剛特任専門員、及び牧野 暁世客員教授(現在は東海学園大学に所属)は、2025年度産学連携学会業績賞を受賞しました。この賞は、産学連携の先端的活動に対して業績を上げた個人・団体を表彰するものです。
今回の受賞の対象は、「かごんまの色®」に関する活用推進とブランド維持です。「かごんまの色」は、鹿児島県らしさを色で表現したカラーセット18色の総称です。本学の環境色彩学研究会(代表:牧野暁世客員教授)により、鹿児島ならではの地域資源、例えば、特産品、景観、伝統、暮らし等を考慮したさまざまな資源を抽出し、これら地域資源に基づく地域らしい色(ローカルアイデンティティカラー)を住民投票により選定した、地域共創による成果です。
そして、「かごんまの色」は、鹿児島県内外の民間企業や自治体などとともに共同で研究開発し、新たな観光魅力作りや地域商品開発、地域PRのため、特産品、印刷物、建物内装や日用品等、例えば、鹿児島県広報誌「グラフかごしまの裏表紙(2023~2025年)」、姶良市が建設した新庁舎等にも活用されています。活用事例は2025年4月末時点で計16件に上り、パンフレットや鹿児島大学のウェブサイトでも公開して紹介し、広報活動に取り組んでいます。
また、「かごんまの色®」は、登録商標として鹿児島大学が保有しており、利用の際には利用希望者と商標及び著作権使用許諾契約を締結し管理することにより、ブランドの維持及び推進を図っている点も評価されました。
加えて、新たな取り組みとして、宇宿商店街(鹿児島県鹿児島市)における市民協働の地域の色探しワークショップ(YS市庭コミュニティー財団助成金2024の助成に基づく)、いちき串木野市における高校、民間企業、大学協働の地域資源に由来する色彩に関する開発研究(2025年度)を実施中である等、「かごんまの色」の開発スキームを活用し、各地域住民との連携を通して、色彩による地域アイデンティティの可視化・にぎわいづくりにつなげる活動を展開中です。
「グラフかごしま」(提供:渕上印刷株式会社)
大学オリジナル商品
【お問い合わせ】
研究推進部 社会連携課 知的財産係
TEL:099-285-3878
MAIL:tizai@kuas.kagoshima-u.ac.jp
リンク先URL:色で地域を元気に!「かごんまの色」活用事例:https://www.krcc.kagoshima-u.ac.jp/blog/article/kagonmanoiro2019/