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【防災C】第48回鹿大防災セミナーを開催

[記事掲載日:25.09.11]

  • topics-SDGs-11(住み続けられるまちづくりを)
  • topics-SDGs-13(気候変動に具体的な対策を)

 8月6日、鹿児島大学地域防災教育研究センター主催による第48回鹿大防災セミナー「土砂災害のしくみと気象情報の利活用」をオンラインで開催し、県内外から469名の参加がありました。
 本セミナーは、地域防災教育研究センター長の酒匂 一成教授(理工学域工学系)の司会のもと、2つの講演で構成されました。

 はじめに、同センター調査研究部門長の寺本 行芳教授(農水産獣医学域農学系)が「土砂災害のしくみと対策」と題して講演。表層崩壊・深層崩壊・地すべり・土石流の発生メカニズムを、実際の事例写真を交えて解説しました。あわせて、ハード・ソフト両面の防災対策や防災マップの活用方法について紹介し、雨が止んだ後も災害が発生する可能性や想定を超える災害が起こり得ることを指摘。「正しい知識を持ち、正しく恐れ、正しく防ぐこと」が命を守る上で重要であると強調しました。

 続いて、鹿児島地方気象台の立神 幸治気象防災情報調整官が「防災気象情報の利活用(大雨に備える)」と題して講演。昭和20年の枕崎台風から昨年の台風第10号・大雨災害までを振り返り、大雨の発生回数が増加傾向にあることを示しました。また、防災気象情報と警戒レベルに応じた住民の行動について解説し、大雨特別警報を待たずに早期に避難行動をとる重要性を強調しました。「キキクル(危険度分布)」をはじめとした情報活用による早めの避難を呼びかけました。 

 参加者からは、土砂災害に対する理解や防災意識の向上に関する多くの質問が寄せられ、地域防災力の強化につながる有意義な機会となりました。

 なお、令和7年度は全4回のセミナーを予定しており、今回の開催は第2回にあたります。残る2回(9月24日、10月28日)のセミナーについても現在申込を受け付けています。
https://bousai.kagoshima-u.ac.jp/r7bousaiseminar/

 以下はセミナーで使用した資料の一部です。

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