奄美の自然の中で学びと発見を ― 奄美自然体験プログラムを開催しました―
[記事掲載日:25.09.11]
鹿児島大学は、日本エアコミューター株式会社(JAC)と連携し、8月22日から24日までの3日間で、小学4年生から小学6年生の児童・生徒とその保護者17人が参加し、「奄美自然体験プログラム」を実施しました。参加者は、世界自然遺産に登録された奄美大島の豊かな自然の中で、鹿児島大学の研究者と一緒に観察や体験を重ねました。
初日は、奄美自然観察の森での植物観察から始まりました。子どもたちは研究者の案内を受けながら、奄美固有の植物に触れ、森の中で植物がどのように共生しているかを学び、「同じ植物でも種類によってこんなに違うんだ」と驚きの声があがりました。
2日目には、あやまる岬で磯観察を行いました。岩の隙間に暮らす小さな生きものを夢中で探す姿や、見つけた生きものを研究者に質問する姿が印象的でした。午後には採集した生き物を鹿児島大学奄美分室に持ち帰り、詳しく観察することで自然への理解を一層深めました。
最終日は黒潮の森マングローブパークでカヌーを体験しました。マングローブ林の間を漕ぎ進む子どもたちの笑顔が広がり、干潟での観察ではスコップ片手に生きものを夢中で探す姿が見られました。
参加した子どもたちからは「初めて見る生きものに感動した」「あっという間の3日間だった」といった声が寄せられ、保護者からも「親子で一緒に自然を学べる貴重な体験だった」と好評をいただきました。
今回のプログラムは、自然を体感しながら学ぶことで、子どもたちの自主的な学びや科学への関心を育むとともに、SDGsの理念にもつながる取り組みとなりました。鹿児島大学はこれからも地域や企業と手を取り合い、子どもたちが未来に向けて成長していけるような学びの機会を大切に育んでいきます。
(奄美自然観察の森での植物観察の様子)
(あやまる岬で磯観察の様子)
(採集した生き物の観察)
(黒潮の森マングローブパークでの干潟観察の様子)