【博物館】日本未記録のアカエソ属魚類を発見、「メイカイアカエソ」と命名
[記事掲載日:26.10.14]
総合研究博物館の研究チームは、これまでハワイ諸島や南太平洋島嶼域、および台湾に分布していたアカエソ属魚類のSynodus capricornis(シノドゥス カプリコルニス)を日本から初めて報告し、新標準和名としてメイカイアカエソを提唱しました。本和名は暗く深い海を指す言葉である「溟海」が基となっており、本種の生息する水深がアカエソ属魚類の中では比較的深いことに由来します。
メイカイアカエソは、太平洋の広域に分布し、日本からは小笠原諸島、高知県、大隅諸島、および大東諸島から得られています。本種は温暖な海域の外洋に面した島嶼域によく見られ、水深15-150 m(通常100 m前後)の岩礁・サンゴ礁域に生息します。前鼻孔皮弁が三角形または円形で短いこと、頬の後部は鱗を欠くこと、および側線鱗の数が多いことが特徴です。
本成果は、Magnolia Pressが発行する国際誌Zootaxaにて2026年10月6日に公開されました。標準和名の基準標本(標準体長127.8 mm)は北九州市立いのちのたび博物館に所蔵されています。
メイカイアカエソSynodus capricornisの生鮮時写真
【掲載論文】Revised diagnosis and distributional range extension of Synodus capricornis (Teleostei: Aulopiformes: Synodontidae)
【著者名】Ryusei Furuhashi and Hiroyuki Motomura
【掲載誌】Zootaxa, 5886: 553-565
【DOI】https://doi.org/10.11646/zootaxa.5886.4.4
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