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法文学部「まちづくり論」で「市長とふれあいトーク」が行われました

[記事掲載日:18.01.30]

 1月25日、法文学部総合科目「まちづくり論」の講義において、“市長とふれあいトーク”と題し、森博幸鹿児島市長と学部学生14名が意見交換を行いました。「まちづくり論」は、平成19年度に締結された鹿児島大学と鹿児島市との包括連携協定に基づく協力の一環として平成26年度から開講されており、公共政策に感心の高い学生や将来、公務員を目指す学生が多数受講してきました。
 
 【まちづくり論の概要についてはこちら】
 
 本年度は、鹿児島市の防災政策、広報戦略、障害者支援政策、観光政策、廃棄物減量政策など幅広い地域の政策課題について、鹿児島市の担当職員が講義を行い、当該講義をもとに学生が議論し、プレゼンテーションを行うものです。そして、授業の最終回として、「まちづくり論」で学んだ知識や理論をもとに、具体的な政策提言を市長に対して行うのが、今回の「市長とふれあいトーク」です。
 
 講義に先立ち、清原貞夫理事から、「本講義は、鹿児島大学の目標の一つである地域指向の人材育成に大きく資するものであり、今後も、教育・研究両面にわたって、鹿児島市と本学が様々な協力を行っていきたい」と挨拶がありました。また、高津孝学部長、金丸哲副学部長も参観しました。
 
 森市長と学生との意見交換では、①観光客を呼び込むため、仙厳園で「世界一高いコーヒー」を薩摩切子で提供するなど鹿児島市の特産品を活かした話題作りをしてはどうか、②国内外からの観光客に安心して鹿児島を訪れてもらうために宿泊関係者、ツアーガイドなど観光に携わる人々に桜島噴火への対応研修を行ってはどうか、③地元のプロスポーツへの関心を高め盛り上げ、試合観戦者を増やすために、試合の開催日には市内各所にのぼり旗を立ててはどうかなど多岐にわたる提言がなされました。
 
 森市長は学生の提言について、熱心に耳を傾けられ、丁寧にご自身のお考えを説明されました。このうち、学生の優れた提言については、市長自らが担当部署への検討指示や関係機関、関係団体へ働きかけをしたいとおっしゃっていました。学生自らの提言が現実の政策に反映される可能性がある「市長とふれいあいトーク」では、学生の真剣かつ積極的な提言が行われました。また、最後に森市長からは、「若者らしいユニークなヒントをいただき大変参考になった。今後の政策立案に活かしたい」との謝意が述べられました。
 
 「まちづくり論」は、地域創生に取り組む優れた人材を育成するという目標をもった地域指向型の授業であり、各方面から注目されています。また、学生から貴重な提言を得られる機会であることから、鹿児島市の幹部職員の方々も多数参観されていました。ふれあいトーク終了後には、提言者の学生が報道機関から取材を受ける姿も見られました。
 なお、まちづくり論を受講した学生は、授業で学んだことをもとに鹿児島市へ政策提言を内容とするレポート作成が課されています。優秀な政策提言については、鹿児島市でのプレゼンテーションの機会が与えられています。
 
 
【市長とふれあいトークについての過去記事はこちら】
(平成28年度)
 
【レポート優秀者によるプレゼンテーションの過去記事はこちら】
平成28年度政策提言(法政策学科3年/暁俊也さん)
 
 
(写真上:森市長と学生との意見交換の様子)
(写真下:学生へ謝意を述べる森市長)

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