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「麓」の魅力を発信!学生が麓街歩きマップ第2弾を制作しました

[記事掲載日:19.05.23]

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 工学部の鯵坂 徹教授(建築学専攻)の研究室に所属する学生らが、このほど「麓(ふもと)街歩きマップ」第2弾を制作しました。

 マップでは、出水麓、知覧麓、入来麓など国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている麓の他、加世田麓、喜入麓など14ヶ所を取り上げています。学生らが執筆した文章や、撮影した写真・キャプションを、鯵坂教授と同研究室の増留 麻紀子助教が監修しました。麓の特徴や歴史を分かりやすく解説した、見応えのある内容となっています。

 「麓」は近世の薩摩藩が統治した伝統的な集落のことです。鹿児島県と宮崎県に約120ヶ所点在しており(そのうち鹿児島県は100ヶ所)、熊本以北にはない特徴的な景観を生み出しています。鯵坂研究室では、これらの麓をより多くの人に知ってもらい、後世に残していくべく、2013年(平成25年)、「鹿児島県建設技術センター地域づくり助成事業」の助成を受けたことを契機にマップ制作に着手。学生らは各地の麓に出向き、建物の調査や住民への聞き取りを行ってきました。2017年には街歩きマップ第1弾を制作。そしてこのほど、写真の差し替えや、新たな研究内容等を追加した第2弾を「米盛誠心育英会研究助成事業」で完成させました。

 工学部建築学科では、長年、教員や学生らが麓の調査を行ってきており、この街歩きマップもそれらの研究を受け継いでできたものです。マップは建築学科のHPで見ることができる他、本学インフォメーションセンターでも配布しております(なくなり次第終了)。

 なおこれらの麓が、2019年5月20日、鹿児島県としては初となる日本遺産に認定されました(さつまの武士が生きた町~武家屋敷群「麓」を歩く~)。

 
 
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【研究室の皆さん】
 
 
●街歩きマップ制作に携わった学生の話
Q.日本遺産に認定されて、どう思われますか。
藤瀬 雄登さん(院1年):「これを機に、皆さんにももっと麓を意識してもらいたい。興味を持ってもらえたら、ぜひ足を運んで欲しいです。」

Q.掲載されている中でイチオシの麓はありますか。
脇田 佳さん(院2年):「3ページ目にある野田麓です。合宿の際に皆で行きました。石垣がきれいな状態で残っています。また、加世田麓は水路が残っており、とても良い街並みだと思います。」

Q.ずばり、麓の魅力とは?
辻端 彩乃さん(院2年):「鹿児島市内では見られない生け垣や石垣の景観が魅力的。鹿児島の原風景、とまでは言えないかも知れませんが、麓があったからこそ今の鹿児島があるとは言えると思います。」
 
 
 
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ゼミの様子
 
 
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イチオシの麓を選ぶ脇田さん(右)