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【附属小学校】「だいすき!ヤギさん」教育学部と連携した授業を実施

[記事掲載日:19.12.16]

 11月29日、教育学部附属小学校で「子ども科学教育研究全国大会」を開催しました。この大会では、科学が好きな子どもを育てるために構想した「鹿児島の自然に親しみ、学びの価値を実感する鹿大附小プラン2019」についての研究発表を実施。これまでの研究の中で、本校では、科学が好きな子どもの具現化を図るために地域素材を生かした教材と発問の工夫を行う【教科プロジェクト】、人材や各種団体との連携を図る【連携プロジェクト】、授業外でも自然に興味・関心を持つことができる環境を整える【環境プロジェクト】を実践してきました(大会の様子はこちら)。
 
 大会当日、これらのプロジェクトに基づいた理科や生活科を中心に多くの授業が公開されましたが、その中の一つ「だいすき!ヤギさん(1年生・生活科)」をご紹介します。この授業は、教育学部と連携し、教育学部で飼育されているトカラヤギ(通称アンちゃん)を教材にした授業。ヤギとの触れ合いを通じ、ヤギも自分たちと同じように生命を持っていることや、動物と触れ合う楽しさを実感し、身の回りの動物をはじめとする様々な生き物を大切にしながら関わっていこうとする気持ちを育むこと等を狙いとしたものです。また、子どもたちが鹿児島の素材に触れることができるものとして、今回、主にトカラ列島や奄美群島で飼育されている家畜ヤギの品種であるトカラヤギを教材化しました。
 
 授業は、教育学部の教員及び技術職員をゲストティーチャーに迎え、教育学部構内で実施。子どもたちはヤギとの安全な関わり方についてアドバイスを受けた上で、直接触れ合いました。数種類の野菜を準備し、「アンちゃんは、どの野菜が好きなのかな。」と食べる様子を観察したり、そっと近づいて頭をなでたりする等、自分なりに試行錯誤しながらヤギとの触れ合いを楽しんでいました。
 
 
 
ヤギと触れ合う子どもたちの様子
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 活動後には、「アンちゃんと仲良くなることができて嬉しかった。」「アンちゃんも私たちみたいにくしゃみをしたり、かゆいところをかいたりするんだね。」とヤギへの理解を深めた様子。「またアンちゃんと一緒に遊びたい。」とこれからもヤギに関わっていきたいという思いを持つ児童の姿も見られました。授業を参観していた他校の教員からは、「子どもにとってトカラヤギはちょうど良いサイズ感。同じ目線で触れ合うことができる良い対象だ。」「ヤギの立場になりながら、試行錯誤している姿が十分に引き出せていた。」等の感想をいただきました。  
 
 附属小学校は、今後も教育学部と連携し、子どもたちにとって価値ある学びを生み出す教材開発を進めていきたいと考えています。
 
 
 

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