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【附属小・教育学部】対面とオンラインによるハイブリッド型の教育実習

[記事掲載日:21.10.04]

 

 9月21日~10月1日の平日8日間、教育学部附属小学校では、教育学部と連携し、同学部生のための教育実習を実施しました。
 例年、附属小学校では20日間の時間をかけ、約70名の学生が実習を行ってきましたが、今年度は新型コロナウイルスの影響により、他校にて実習が実施できなくなった学生らも加え、約110名の教育を担いました。
 
 新型コロナウイルスは、多くの児童・生徒・学生へと影響を及ぼしていますが、教員免許状の取得を目指す学生にとって教育実習は重要なものです。学生の実地的な学びの場が失われないよう、対面とオンラインを併用した「新しい教育実習の形」を模索することで、感染予防と学生の学びの場の保障の両立を図りました。
 
 
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児童と実習生の接触機会を減らすため、教員の授業を見て学ぶ「授業観察」は、評価授業前の同科目の授業1回を除きオンラインで実施。
実習生は教育学部の講義棟にて観察し、夕方児童が下校した後に附属小学校へ。指導者から対面でアドバイスを受けます。
 
 
 
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例年は評価授業の前に3回の授業を担当していましたが、今年度は感染予防のため、授業をするのは評価授業1回のみ。
実習生は健康観察・感染対策をしっかりと行い、評価授業本番へ、念入りに準備をして挑みます。
 
 
 
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「実習前は、オンライン中心の環境下で子供と距離が縮まるか、ついてきてくれるかが心配だったのですが、
実際に授業をしてみると、想像していた以上に反応してくれて、子供達に救われました。」と語る実習生の松尾 栞莉さん。
授業では、毎日の朝の会で、オンラインでも伝わりやすいようにと工夫して自己紹介してくれた児童らへ、感謝の気持ちを述べていました。
 
 
 
 附属小学校の上江州 洋志教頭は、「児童の教育はもちろんのこと、本校は教育学部の附属機関として”教員を育成しているのだ”と自負している。教育学部との堅い連携や、保護者の方々のご協力、昨年から継続してオンラインを活かした取り組みをしてきた教員達の経験もあり、工夫を凝らすことで学生の実習機会を確保することができた。児童と直接関わる中で感じ取ることができる児童の関心度や理解度、学級全体の雰囲気がある。感じとった児童の状況や雰囲気に応じて、どのように関わり方を工夫していけばよいかを考えたり試したりするところに教育の面白さや奥深さがある。それらを味わっていくのが実習の本質であるので、来年以降はなるべく従来の対面形式で実施したいが、あっては欲しくないことにもしコロナ禍が継続したとしても、ハイブリッド形式にて実施可能な見通しが持てたと思う。」と語りました。
 また、「1回の授業だが、一言一言にこだわり抜いて授業の質を高めていた。それは、私達教員が常日頃努めていることでもあり、大切なこと。この実習での経験に自信を持ってこれからも頑張って欲しい。」と実習生らへの心の内も語りました。
 
 コロナに負けず学ぶ学生らが教員となり、元気に活躍する姿を期待しています。