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【総合研究博物館・連合農学研究科】総合研究博物館の研究チームが新種のハゼ科魚類を発見、セキレイハゼと命名

[21.10.11]

 
 大学院連合農学研究科博士課程3年の藤原恭司さんは、八重山諸島から得られた標本の調査から、ハゼ科魚類の新種を発見し、Callogobius falx(カロゴビウス ファルクス)と命名しました。種小名のfalxはラテン語で鎌を意味し、これは本種の尾鰭基部にある特徴的な細長い鎌状の黒帯に因みます。本報告は英文誌「Zootaxa(ズータクサ)」で2021年10月6日に出版され、同時にC. falxに対して、本種の鰭や体の色彩が鳥のセキレイを連想させることから、新標準和名「セキレイハゼ」が提唱されました。
 
 セキレイハゼは全長3 cmほどの小型のハゼで、上述の特徴に加え、頭部にある感覚器官の発達が弱く、感覚孔を全て欠くこと、体の鱗の枚数が少ないことなどが特徴です。本種は現在、石垣島と与那国島の水深約20 mから得られた2個体の標本が知られています。これに加えて、八丈島、柏島、奄美群島(加計呂麻島・沖永良部島)、沖縄諸島、およびフィリピンで撮影された水中写真が、セキレイハゼであると新たに確認されました。
 本種が含まれるオキナワハゼ属は、今年の5月にも上皇陛下が2新種を発見されている一方、まだ種の特定がなされていないものが国内から知られていることから、今後の研究のさらなる進展が期待されます。
 
 
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セキレイハゼCallogobius falxの写真(鹿児島大学総合研究博物館所蔵)

 


 
【タイトル】
Callogobius falx, a new species of goby from southern Japan
【著者】
Kyoji Fujiwara, Toshiyuki Suzuki, and Hiroyuki Motomura
【掲載誌】
Zootaxa, Vol. 5048, No. 2, pages 253–264
【DOI】
10.11646/zootaxa.5048.2.6
 

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